みなさんのクローゼットもそうです。あなたが持っている概念とクローゼットは連動しています。ということは、断捨離するなら服を捨てる方が早いか、概念を捨てる方が早いか。

私の場合は、服を捨てながら概念を書き換えていった感じですが、「断捨離」の本質とは概念を変えることにあります。それも自分がラクになるように変える、がポイントです。自分にとって窮屈に感じる考え方を手放すのです。だから数を減らすことがゴールじゃないし、数だけ減らしても概念が変わらない限り、服のストレスは永遠に続きます。ただ数を減らしたいんです、という方であればいいんですけどね。

 


概念を書き換えるときのポイントは、自分を徹底的に全肯定すること。私が心地よくいられることはすべて正解であって、どんな私も絶対にダメ出ししない、責めない、否定しない。これだけはね、自分に固く誓ってやっていました。

 

例えば、断捨離したのに新しいシーズンになると服を買ってしまう場合。
「買ってしまう私ってダメだ……」と凹む。買うたびに自分を責めてしまう。はい、ここからです。断捨離したのに服を買ってしまう私はバツ、になっているけれど、買ってしまう私は◯。いいじゃんいいじゃん、買ったっていいじゃん。なんか問題ある? 誰がダメって言ったの? いいんですよ、そのままの自分を全肯定です。
だけど、断捨離したら服を買わない人にならなきゃいけない、少ない服で満足する人にならなきゃいけないという概念があるから、自分を責めてしまうんです。

既存の概念に自分を合わせてイヤな気分になったら、自分仕様に書き換える。このケースなら「断捨離ってクレンズジュースみたいなものでクローゼットの毒だし。やったからといって断食しつづけなくていいように、私は服を買い足して、フレッシュなクローゼットをキープしよう」と捉えてみる。

ちょっとラクになりませんか。
ホッとする感覚があったらそれは正解。