日本の残念なところ① デジタル化しきれていないアナログ文化
カナダから日本に帰国する際は、入国手続オンラインサービスの「Visit Japan Web」に、新型コロナウイルスワクチンの接種証明やPCR検査の陰性証明を事前に登録し、その他も項目も入力しておくことで、入国時の検疫、入国審査、税関申告をスムーズに行うことができます。このサービスは想像していたよりも便利な部分はあり、事前に登録していてよかったなと感じました。
ですが残念だと感じたのは、飛行機から降りて、預け荷物を受け取りに行くまでの通路に、たくさんのスタッフが立っていて、手渡しでこの紙を受け取ったこと。「Visit Japan Web」の画面を見せて、ワクチンの接種証明、もしくは陰性証明の項目をクリアしていることが目視で確認できた人に、ひとりひとりこの紙渡していたんです。しかも、この紙を持っているかいないかで、次の行き先が変わるので、その目印にもなります。
せっかくデジタル入力にしたのであれば、機械にかざすだけで確認できるなど、人手を減らすことができたのではないかと思ったり……。なにより、狭い通路にたくさんのスタッフが立っていて、しかもその人たちが何をしているかは初回の場合予測しづらく、スマホの画面の確認するために人が急に立ち止まるので、危なくも感じました。
日本の残念なところ② エレベーターやお店の扉で、他人のケアができる人が少ない
これは海外で生活する前から感じていたことですが、たとえばエレベーターで乗り降りする人がいるのに「開」ボタンを押してくれない人がいる、すぐ後ろから同じお店に入る人がいるのに扉を押さえず、自分だけスッと入ってしまうところ。
昨日、渋谷で混雑したエレベーターに乗っているとき、奥の人が降りるからと手前に乗っていた私を含む何人かが一度停止階で降り、またエレベーターに乗ろうとしたところ、だれも「開」ボタンを押してくれず、扉が閉まりかけるということが起こりました。少しボタンを押してくれれば済むのに、他人には優しくないなぁと感じてしまいました。
日本人は基本的には優しく気遣いができる人が多いのですが、他人には興味がないんだろうなと思ってしまうことがあります。
日本の残念なところ③芸能人のスキャンダルニュースばかり流れている
カナダに引っ越してから日本のテレビ番組を見ることができなくなり、気づいたことがあります。それは、見たくない、興味のないニュースが自動的に目や耳に入ってこない事は、快適であるということ。
日本はテレビやウェブのニュースメディアで、芸能人などのスキャンダルの情報がたくさん流れています。それに興味がなかったとしても、テレビをつけると、ウェブニュースを開くと、目に入ってきてしまいますし、それに対して、関係のないいろんな人があれこれと批判をしている。それよりももっと流してほしいニュースがあるのになぁと思ってしまいます。子供にも見せたくないですし。
とはいえ、一時帰国をして、改めて日本はたくさんの魅力がある場所だなと感じました。では、そんな祖国を誇りに思いつつ、まだ息子と2人で頑張ってきます。
前回記事「インター出身でもない、英検も持っていない「普通の小学生」が留学するのに、英語力より大事なこと」>>
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