攻撃的な人は、不安を抱えている。不安をとりのぞいてあげよう

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「弱い犬ほどよく吠える」ということわざがありますが、犬をはじめとした動物たちは、脅威(ストレス)から身を守るために逃げるか闘うか、どちらかの行動を取ります。敵が目の前にいるときにぼーっとしていたらやられてしまうからです。弱い犬=敵を目の前にして不安を抱えた犬は、吠えて威嚇することで敵を遠ざけて自分を守ろうとするわけです。

 

人間も同じで、弱さを抱えている人ほど人を攻撃します。自分の弱点を突かれたくない、できないと思われたくないなど、心の中にさまざまな不安を抱えていたり、ストレスを抱え込んでいるのです。

あなたが怖いと思っている攻撃的な人は、不安やストレスをたくさん抱え、困っている人なのです。そう考えると、相手の見え方も変わってくるのではないでしょうか。

では、相手の不安をとりのぞくためにどんなアプローチをしたらいいのかお話ししていきましょう。

ご紹介するのは、相手と戦うことなく、平穏に、波風立てずに、さわやかに言いたいことを伝える「戦わない会話術」です。具体的には、次の3ステップを踏んで会話を展開します。

①言われっぱなしにならない「聴き方」で聴く
②今の問題が解決した未来をイメージする
③未来形のことばで提案を伝える

では、それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。