「オリジナリティがある人」になるために大切なこと


自分をきちんと出せるようになれば、それは、明らかに「個性」になります。
つまり、自分はどんな人間で、どんな思想を持っていて、どんな好みを持っているのかをきちんと理解し、受け止め、出していくことが大切なのです。

私たちは「自分のこと」を分かっていないことも少なくありません。また、教育や情報、環境によって、自分らしさを失っていることもあります。
たとえば、常に流行に敏感になって追いかけている人は、一見、個性的に見えますが、実は没個性です。
個性というのは、本来、「自分の内側から湧き出る自分らしさを表現する」ことで出てきます。外から影響を受けたものを取り入れたところで、それは、“自分の個性”ではありません。言うなれば、“(自分らしさよりも)外の情報に染まっちゃった人”です。

 

「個性の誤解」を解くことが先決


自分の個性を出すためにも、まずは「個性の誤解」を解く必要があります。私たちが個性に対して、誤った認識をしているのは、メディアの影響も大いにあるでしょう。
メディアで「個性的だ」と紹介する芸能人は、本当の意味では「個性的ではない」ことも少なくありません。基本、メディアは“分かりやすさ”を「良し」とするところがあるので、「他の人と違うことをして目立っている」と、個性的だと言われることが多いのです。

ただし、それは本当に「“その人自身の個性”なのか」というと、単に芸能人(商品)として売り出すための戦略にすぎず、そのために「特徴のあるキャラクターを演じている」ことも少なくないでしょう。
それは個性ではなく、その人に上乗せした「商品の特徴」に過ぎません。場合によっては、“テレビに映る自分”が、“本当の自分”とズレがあることで苦しんでしまうタレントさんもいるくらいです。

そんな情報に慣らされている私たちは、「個性」というと、すぐに “分かりやすさ”を求めがち。でも、本当の個性は、そこにはないことが多いのです。

自分の個性を出すためにやること……「自分はどんな人間で、どんな思想を持っていて、どんな好みを持っているのかをきちんと理解し、受け止め、出していく」ためには、どうしたらいいのでしょうか? 
次のページで紹介します。