スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。
久しぶりにスニーカーを新調しました。
買ったのはナイキのエアマックスシリーズのドーン。
シンゾーンの古着屋さんをたまに覗くのですが、そちらのお姉さんが履いていて、あまりにも可愛いので思わず「それどこの?」とつめよりました(笑)。
ハイテクなのにちょっとレトロな雰囲気なのはちょっとしたデザインやロゴのフォントだったりするのでしょうか。
昔からベーシックが好きだったからか、進化するものより進化しないものに心惹かれる傾向があるようです。
ベーシック、スタンダード、オーセンティック、クラシカル……そんなものが私のファッションの原点であり好きなスタイルなので、スニーカーもコンバースのオールスターやバンズのオーセンティック、アディダスのスタンスミスなどなど、誰もがわかるブランドのアイコンモデルが好きです。それは今も変わらずにね。
(だってそこがあるから新しいものに挑戦できるってものでしょ!)
だから、ナイキを通ってこなかったんです。
だってナイキは毎日進化しているから(笑)。
もちろん何足かは持っています。
だけど、同じモデルでも今しかない配色、ちょっとしたデザイン、素材の違い、コラボ……と、目まぐるしい変化についていけないんだもの!
そして詳しくない、知識がない、というのがなんとなく自分とナイキをマッチングさせない原因の一つになっていると思っています。
ナイキは奥深すぎるよ。
質問すると、夫でさえそのモデルは何年代にでたなんとかってモデルの復刻で……と、得意げになったりしていますので、どれだけ少年達を熱くしてきたかがよくわかります。
そんな私が編み出した方法は、素直に人のマネをするってこと。
「それどこの?」
これに限る。
ナイキの場合、モデルがたくさんあるので「なんてモデル?」まで聞かなきゃね。
だって聞きたくなるくらい素敵にコーディネートされていて、ジムとかで会わない限り、普段着でカッコよく見えてるってことだから。
私にとってナイキ選びで一番大事なのは、普段着に合うかってこと。
ナイキの店員さんみたいにカッコよくレギンスいっちょうのアスレジャーファッションに間違いなく合うのはわかる。
だけど、キレイめのセンタープレスのパンツには? レースのスカートには? ジャケットには? デイリーに履こうと思ったら、自分のベーシックな服達との相性が大切です。
ここがうまくいかないと、結局ワークアウト用になってしまうので気をつけて。
そして履いてしまったら最後、中毒性があるのでそこも気をつけてほしいところ(笑)。
なんてふわふわで飛んでるみたいに歩けるんだろう。
こんな感覚を足が味わってしまったら、もう何も履けなくなるんじゃなかろうか。
そんな心配をよそに、やっぱり素敵にナイキを履いている人を見かけたらまた声をかけちゃうんだろうなぁ。
写真・文/福田麻琴
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