余裕と優雅さが宿る「どうぞ」のひと言
店頭で素敵なお客様とお話をするとき、とっさのときに発せられる言葉は、その人の品性を表しているように感じていました。とっさのひと言が、その人の本質なのかもしれないと感じていたからです。
素敵なお客様は、レジが立て込んでいるときや見たい商品が他のお客様と重なったときなどに、笑顔で「どうぞ」と、譲ってくれました。この言葉は、余裕がないとなかなか言える言葉ではありません。
混み合った電車内で席を譲るときやエレベーターでの乗り降りなど、様々な場面でも「どうぞ」と言えるようになりたいなと思いました。
思い返してみても、優雅に「どうぞ」とおっしゃる素敵なお客様が焦っているところを見たことがありません。いつも、余裕があって、ゆったりとしていました。
私は、そんなお客様と接して、「焦っているときほど、周りを見る」「急いでいるときほど、ゆっくり」ということを教わった気がします。
そうすることで、焦っているときや急いでいるときのイライラした言葉や、自分も周りも追い込むような、否定的な不用意な言葉を飲み込むことを意識するようになりました。
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