『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』など、“大人もハマる”と言われている少年漫画に、いまいち乗れなかった私。でも、まわりにのめり込んでいる人が多くて、羨ましいな〜と思っていたんです。「最新刊の発売日だ!」とか「アニメの2期が始まる!」とか、そういう待ち遠しさを私も感じてみたい! って。
友人から、「この年になるとさ、少年漫画からしか得られない情熱があるのよ」と言われたこともあり、“少年漫画にハマりたい欲”が高まっているなかで、出会ったのが『東京リベンジャーズ』(以下『東リべ』)。私はアニメから入ったのですが、続きが気になりすぎて即漫画をポチってしまいました。みんなが言っていた「アニメと漫画の進みは全然ちがう」って、こういう意味だったのか〜!
『ハイキュー!!』や『SLAM DUNK』などのスポ根系は、学生時代になんとなく読んだことがあるけれど、喧嘩が繰り広げられちゃう系の少年漫画にハマったのは、『東リべ』が初めて。ということで今回は、少年漫画 & アニメ初心者でも沼にハマれる! 『東リべ』の魅力をご紹介していきたいと思います。
人生どん底の26歳・花垣武道は、中学時代に交際していた恋人・橘日向が悪党連合“東京卍會”に殺害されたことを知る。事件を知った翌日、駅のホームで武道は何者かに背中を押され、線路に転落。目を覚ますと、なぜか人生のピークだった12年前にタイムリープしていて……。
現実離れしすぎていない世界観
そもそも、『東リべ』はタイムリープが軸となっている物語なので、かなりファンタジーによっていますよね。しかも、不良たちの戦いがメインに描かれているので、真面目な学生時代を歩んでいた人にとっては、ノスタルジーを感じにくい。つまり、本来は感情移入できないはずなんです。
それでも、なぜか世界観に没入できたのは、CDショップやバーガーショップ、中学校やカラオケ店などアニメのなかの背景がリアルだったからかもしれません。現実離れしすぎていないというか。主人公・タケミチが所属している不良集団・東京卍會が実在しているかのような錯覚に陥ることができるんです。
多くの人は、幼いころから『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』、『ドラえもん』など日常生活を中心としたアニメーションを観て育っていますよね。系統はまったくちがうけれど、『東リべ』にも“日常”を感じる瞬間が多々あるんです。だからこそ、ヤンキー映画なのに観るとホッとするのかもしれません。
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