⑦ 馬車パレード


戴冠式といえば、やはりゴージャスな馬車パレードも注目です。
まずバッキンガムパレスからウェストミンスター寺院までの移動に選ばれたのは、“ダイヤモンド・ジュビリー・ステート・コーチ”。

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2019年10月14日、“ダイヤモンド・ジュビリー・ステート・コーチ”に乗車中のエリザベス女王。写真:PA Images/アフロ

これは、2014年に作られた最も新しい馬車で、それゆえにヒーターにエアコン、窓も電気式開閉と設備充実で、もちろん乗り心地も良し。歴史的なビッグイベントに臨むには、お体を労るのは当然ですよね。

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1953年6月2日、エリザベス女王の戴冠式。“ゴールド・ステート・コーチ”に乗車中のエリザベス女王。

ですが、代々伝統的に戴冠式で君主が乗るべき馬車は、“ゴールド・ステート・コーチ”。
ジョージ4世以来、全ての君主が使用された最も格式の高い8頭立ての馬車で、その名の通りゴージャスな金箔が印象的ですが、実は乗り心地が悪いことでも有名なんです。生前エリザベス女王は、BBC Oneドキュメンタリーのなかで「最悪で、決して快適とはいえないんです」と話されていたほど。

とはいえ、やはり伝統を守るべく、戴冠式終了後ウェストミンスター寺院からバッキンガムパレスまでの道のりを、これに乗ることにされた国王ご夫妻。きっと笑顔の裏にある辛さ、を慮りながら拝見しましょう。

セレモニーの終了後には、キャサリン妃や3人のお子様たちなど他の王族メンバーの方々も加わり、バッキンガムパレスまで馬車パレードが行われます。こちらも楽しみです。

 


⑧ キャサリン妃や、他のプリンセス達のファッション


そしてファッションも注目です。英国のロイヤルファミリーは勿論、他国の王室、皇室など世界中から、その国を象徴するプリンセスファッションを拝見できる貴重な機会です。お祝いムードいっぱいの色鮮やかなファッションが期待されます。
 

⑨ 最後の締め、バルコニーにお出ましの出席者

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1953年6月2日、エリザベス女王の戴冠式。写真:Mary Evans Picture Library/アフロ

戴冠式の日のハイライトで、最後の締めとなるバルコニーへのお出まし。
1953年のエリザベス女王の時には、女王とフィリップ殿下ご夫妻を中心に、ご家族やメイド・オブ・オナーの6名など、バルコニーには多くの関係者がお並びになっていました。

しかし今回は最小限の人数となる模様です。兼ねてからのチャールズ国王の意向である、スリムでコンパクトな王室体制。よって、公務に従事するメンバーのみが、バルコニーに登場されると見られています。時代を象徴し、今後のチャールズ国王の新体制を構成するチームメンバーの紹介、この目で拝見です。

また個人的には、今回、チャールズ国王の戴冠式に、王位継承順位第一位のウィリアム皇太子、第2位のジョージ王子(今年10歳)も出席と、いわゆる3世代君主が揃う形になることにも注目しています。これはかなり珍しく歴史的なことです。

エリザベス女王は11歳の時に父・ジョージ6世の戴冠式に出席されメモを取りながら、将来のご自身の戴冠式のイメージをふくらまされたと言います。これと同様に、王位継承者であるウイリアム皇太子やジョージ王子が、戴冠式に出席しながら、未来のご自身の姿を想像し、この日大役を果たされるのでしょう。


構成/高橋香奈子
 

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