5月6日土曜日、ロンドンはウェストミンスター寺院にてチャールズ国王の戴冠式が行われました。70年ぶりの新君主の戴冠、そして王妃の戴冠もとなると、実は86年ぶりなんです。

英国でその模様を視聴したのは約2000万人。エリザベス女王の時(約2900万人)より少ないとはいえ、その伝統的で華麗なるセレモニーは世界中の注目を集めました。

まずは何と言っても戴冠式イベントの会期中(5月6〜8日)、気になったファッションについて。やはりと言うべきか、最も注目と存在感を放っていたのは次期国王ご一家。そしてキャサリン妃とシャーロット王女のファッションがとても印象的でした。

なぜなら、お二人が同じブランドをお召しになっていたから! 日本のゴールデンウィーク期間中に8歳のお誕生日を迎えられたプリンセスですが、もうお母様と同じブランドをお召しになるほどに成長されたという証にも。

というわけで、戴冠式イベント中の、超素敵な仲良し母娘スタイルについて解説します。
 

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キャサリン妃の戴冠式ドレスが、記念ポートレートでお披露目!

ドレス&ケープ/アレキサンダー・マックイーン 提供:Hugo Burnand/Royal Household 2023/Camera Press/アフロ

“ロイヤル・ヴィクトリア勲章”の最高位の勲章をお持ちのキャサリン妃は、戴冠式中ずっと、鮮やかなブルーのマントをお召しになっていました。それゆえに、中のドレスが拝見できず。しかし、終了後に撮影されたこちらの記念ポートレートにより、初めてそのデザインがお披露目されました。

伝統的な白に、深く開いたVネックラインや突き出した肩など、クラシックに見えて構築的なデザイン。まさに、ご愛用アレキサンダー・マックイーンらしいデザインと言えます。
そして戴冠式ならでは、襟周りや袖口、裾などに、英国を構成する4つの国の花:ローズ(イングランド)、アザミ(スコットランド)、ラッパスイセン(ウェールズ)、シャムロック(北アイルランド)のモチーフが刺繍されていました。

また胸元には、生前エリザベス女王が愛用されていた3連のダイヤモンド・ネックレス。亡き女王への追悼とともに、英国を象徴するドレススタイルでした。

ちなみに、カミラ王妃の戴冠ドレスはブルース・オールドフィールドのデザインで、全体に繊細な装飾が施されていたほか、裾周りにはカミラ王妃のロイヤル・サイファー(モノグラム)や、なんと保護犬の愛犬、2匹の刺繍も! 

話は戻りますが、このキャサリン妃のドレスに、実は見覚えあり! それが、3年半前のこちら。

2019年12月11日、バッキンガムパレスにて、外交使節団とのレセプション。 ドレス/アレキサンダー・マックイーン ティアラ/ラヴァーズ・ノット・ティアラ イヤリング、ネックレス/エリザベス女王からお借りになったもの

黒のベルベット素材で、印象は異なりますが、しかしデザインは戴冠式ドレスとほぼ同じもよう。ブランドももちろん同じで、シンプルに見えて実はクラシック、そしてかなりのモード感のあるこのドレスのデザインを、戴冠式用としても採用されたようですね。これなら、エリザベス女王のゴージャスなダイヤモンドも映えるし、納得です。

ウェディングドレスしかり、ここぞ! のシーンでは、やはりアレキサンダー・マックイーンが安定の信頼ブランドと言えます。現に、この日のキャサリン妃の貫禄たるや! 圧巻でございました。

そして、その信頼は成長した娘の洋服選びにも……。
 

シャーロット王女も、アレキサンダー・マックイーン、デビュー!

ドレス&ケープ/アレキサンダー・マックイーン サークレット/ジェス・コレット×アレキサンダー・マックイーン 靴/Papouelli London 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

戴冠式をご覧になった方の中には、私同様にシャーロット王女のノーブルな美しさに惹きつけられた人も多いのではないでしょうか。

白のスタンドカラーに八分丈袖、ミディ丈のドレスにケープがセットになったお洋服は、母・キャサリン妃と同じく、アレキサンダー・マックイーンのもの。間違いなく、一緒にビスポークでお作りになったのでしょうが、ジュエリーを着ける母と違い、プリンセスは露出のないミニマルでクラシックなデザイン。しかしそれが逆にモードっぽくて、とってもお洒落です! もうこんなデザインをも着こなされるようになったことに、驚きと感動を覚えました。

またキャサリン妃同様に、シャーロット王女のドレスにも4つの国花の刺繍がほどこされているというから、きっと既に英国プリンセスとしての自覚や立場への理解もおありなのでしょう。
 

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英チャールズ国王戴冠式、ロイヤル&セレブの“晴れの日”の装いを拝見!
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