ポイント⑤ 最後は業者に任せればいい

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写真:Shutterstock

おひとりさまの暮らしでは、それまで使ってきた大きな鍋やたくさんの食器などはもう使わないでしょう。自分自身で少しずつ一般廃棄物として処分したり、リサイクルに出したりするのもいいでしょう。

しかし、最終的に処分していいモノがあまりにも多く、片づける時間が長くかかり、一人では辛いのであれば、一緒に片づけをしてくれる業者に依頼することも選択肢の一つだと思います。

できるだけ早く目的を達成するために、業者に手伝ってもらうことは、決して悪いことだとは思いません。業者に頼むことで、時間を買っているとも言えます。「時間=命」だからです。

 

ポイント⑥ 暮らしに潤いや楽しみを

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「転んでケガをしない、安心・安全な部屋」「必要なモノがすぐに取り出せる、快適な空間」が実現でき、「思い出の品がいつでも見られる」ように整理できたら、今とこれからの人生を楽しむために、暮らしに「潤い」や「楽しみ」を取り入れていきましょう。

送りたい暮らし、自分らしい暮らしのイメージは人それぞれ違うはずです。

ファミリータイプのダイニングセットは、もういらないかもしれません。おひとりさまにぴったりの小さめのテーブルにして、ちょっと贅沢なリクライニングソファが欲しいと思う人もいるかもしれません。

お友達とおしゃべりしたい、得意なフラワーアレンジメントを教えたい、と思うなら大きなテーブルは残しておいたほうがいいですよね。やりたいことに合わせて、家具の種類や大きさも変化するのです。

インテリアを整えていく中で、ぜひ取り入れて欲しいのは、間接照明です。

特に、温かみのあるオレンジ色(電球色)の間接照明をリビングや寝室に置くと、ゆったりとした気分を演出することができます。安らぎの空間で自分の好きなことに夢中になる幸せな時間を過ごしてください。

また、毎日気に入った食器で食事をしていますか?気にならない方は今のままでもいいでしょう。

けれども、食器もおいしさの一部です。大好きな器にのせれば、出来合いの料理でもおいしく感じ、食欲をそそるものです。

たくさんの食器はいりません。お気に入りの食器だけ、食器棚の使いやすい場所に収納しましょう。

おひとりさまの片づけでは、これまでの人生の棚卸しをして、「これからどんな暮らしをしていきたいか」「自分はどんなものが好きなのか」を見つめ直すことが大切です。

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『おひとりさま最後の片づけ やるべきこと・やらなくてもいいこと』
著者:杉之原 冨士子(すぎのはら・ふじこ)講談社 1540円(税込)

本書は生前整理でも終活の本でもなく、具体的な部屋の中の片づけ方の指南書でもありません(基本的な片づけ法は掲載しています)。最後の片づけには「モノ」以外に「お金」「情報」「不動産」などいろいろな整理が必要だと知っていましたか。そのリミットは60代。残りの人生を楽しみ、安心して過ごすために、「おひとりさま」が今のうちに「やるべきこと・やらなくてもいいこと」をご紹介します。


著者プロフィール
杉之原 冨士子(すぎのはら・ふじこ)さん

一般社団法人日本ホームステージング協会 代表理事。専業主婦を経て運送会社に就職。事務パートから営業職、現場での梱包・開梱サービスを担当。2011年に独立し、片づけ・梱包会社を設立。現場経験からホームステージングの必要性を感じ、2013年日本で唯一ホームステージングを体系的に学べる一般社団法人日本ホームステージング協会を設立。著書多数。メディアにも多数出演。
一般社団法人日本ホームステージング協会


構成/大槻由実子


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