日本全国の家庭のタンスには、約8億点、購入時の価格にして40兆円相当の着物と帯が眠っていると言われています。実家の親が遺した着物を前に、途方に暮れたという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。今回の相談者・牧子さんもそんなひとり。話を聞いてみましょう。
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急逝した母の着物の価値が分からない…!
先日、70代の母を急性心筋梗塞で亡くしました。最近は親を亡くしたという話を周りでも聞くようになっていましたし、母も後期高齢者だったのでいつか命は尽きると分かっていたつもりですが、あまりにも呆気なく逝ってしまったので今でも現実のこととは思えません。
呆然としながらも葬儀や諸々の手続きを済ませ、そろそろ遺品に手をつけなければ……と思うようになりました。2年前に父を亡くしてから、母は暮らしをスリム化したいと言って賃貸マンションに移ったため、早めに荷物を運び出す必要があったのです。
気乗りしないまま母が住んでいたマンションを訪れたところ、大量の着物を発見しました。昔から着物が好きだった母は、事あるごとに着物を新調していたようで、祖母の代から引き継いだものも合わせると30枚は下りません。中には一度も袖を通しておらず、しつけがされているものもありました。
私自身は着物をまったく着ないので、その価値がわかりません。自分が受け継ぐにしても、保管場所を考えると数枚が限度だと思います。ただ、着物は母が大事にしていたものですし、高価なものなので捨てるのは忍びないと思ってしまって……。
同じように母親を亡くした友人も、以前似たような状況に陥っていましたが、ひとりで遺品に向き合うのが辛いと思い切って遺品整理業者に依頼したようです。
母の着物が好きだった気持ちを無下にしたくないので、どのような選択肢があるのか教えていただけますか?
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