陽一が不倫に走った理由と、楓のことを許せるか問題
この作品でいちばんの“クズキャラ”と言われている陽一。ただ、彼の気持ちも分からなくはないんですよね……。もちろん、不倫は絶対にいけないことだし、ましてや妻からのお誘いは断っておいて、外の女と解消するなんてありえない! ただ、陽一は“妻にだけED”の症状を抱えているわけで。となると、妻のみちからセックスを求められるのは、かなりしんどかったと思う。はやめに打ち明けられたらよかったんだろうけど、プライドもありますしね。
だから、陽一にとって不倫相手の三島(さとうほなみ)は、身体的な自信をつけてくれる相手だったんじゃないかな。この時点で、夫婦のセックス観が異なることが分かりますよね。陽一は、「セックス=身体的な快楽」だと思っていたから、外で身体だけのつながりを求めた。一方のみちは、「セックス=精神的満足感」だと思っているから、新名との心のつながりを求めたのでしょう。心は人に見えないし基準もつけられないから、肉体関係を持った方が悪い……みたいになりがちだけど、みちも陽一もどちらも問題な気がしてしまいます。
そして、第5話で改心した楓のことを許せるか? 問題も意見が分かれていますよね。たしかに、これまでの楓は最低だった。新名がどれだけ尽くしても、優しさに甘えてないがしろにして。それで、心が離れていったと分かった瞬間に取り戻そうとしたって遅すぎる。突き放してしまう新名の気持ちも分かります。
だけど、みちの存在がなければ、新名は楓のことをきっと許していましたよね。話し合いを拒むこともなかったし、「変わってくれてよかった」と喜んだはず。そう考えると、“不倫”がここまで悪とされている理由が分かるような気がします。だからこそ、陽一がみちに不倫したと明かす第6話は、壮絶な回になる予感……! ハラハラしながら見守っていきましょう!
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