【ラクになるヒント①】他人の幸せや成功は嫉妬してもオッケー


同期が自分より先に昇進した、昔からの知り合いが事業で成功して一気に羽振りがよくなった、友だちが20歳も若い女性と再婚した―。

「うまいことやりやがって」という嫉妬の感情が湧き上がってくるのは、まあ自然なことと言えるでしょう。ただ、次の瞬間に「嫉妬するなんて恥ずかしい」と、自分の感情を抑えつけてしまいます。

それはそれで美しく気高い心がけですが、人間は無理をするとなんらかのひずみが出てしまう生き物。「嫉妬はいけない」「嫉妬しないようにしよう」と自分に言い聞かせているうちに、深刻な副反応を招き入れてしまいがちです。

相手のアラを探して優位に立った気になったり、過去の失敗や悪行をわざわざ思い出して「こういうヤツのくせに」と溜飲を下げたり……などなど。こじらせると、極めてみっともない症状が出てきてしまいます。だったら、素直に嫉妬したほうがよっぽどマシ。「ちくしょー、悔しいなあ」「いいなあ、うらやましいなあ」と思うぶんには、自分を奮い立たせる効果があります。ただ、ちょっと気を抜くと「失敗すればいいのに」「ひどい目に遭えばいいのに」と不幸な展開を願ってしまいかねません。

「アドバイスはどんどん聞き流しましょう」窮屈な常識は斬り捨て!?人生がラクになるヒント3つ_img0
写真:Shutterstock


嫉妬心が湧き上がってきたときの心がけ


昔から「嫉妬はいけない」と言われるのは、きっと自分をイヤになってしまいやすいから。嫉妬をプラスに生かすことを意識しながらなら、悔しさやうらやましさを自覚したってぜんぜんかまいません。むしろ、どんどん嫉妬して、「自分もがんばらなきゃ」と、どんどん己を叱咤激励してしまいましょう。

 

ところで「嫉妬」は、「妬(ねた)み」「嫉(そね)み」という2つの漢字でできています。それぞれのニュアンスは、大まかに言うと次のとおり。

「妬み:うらやましくて憎らしい」
「嫉み:うらやましくて悔しい」

他人の幸せや成功を憎んでも、気持ちがすさむばかりでいいことは1つもありません。ただ、悔しい気持ちはプラスのエネルギーをもたらしてくれそうです。嫉妬心が湧き上がってきたら、「これはネタミではなく、ソネミだ」と自分に言い聞かせるのがオススメ。ま、ソネミもけっしていい響きではありませんが。