正しい表現は「寸暇を惜しんで」

「寸暇を惜しまず」or「寸暇を惜しんで」わずかな時間も惜しいのはどっち?【間違って使われやすい日本語】_img1
 

「寸暇を惜しまず」と言い間違えやすい言葉「寸暇を惜しんで」。まず「寸暇」とはどのような意味か見ていきましょう。

「わずかのひま」の意の漢語的表現。
(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)

わずかのひま。
(新明解国語辞典 第八版/三省堂 より引用)

 

つまり「寸暇を惜しむ」とは、わずかの暇さえ惜しむこと。
たとえば、「寸暇を惜しんで働く」と言えば「わずかな暇さえ惜しいと思って働く」という意味になりますね。「寸暇を惜しまず働く」なら、「わずかな暇が惜しいと思わず働く」になってしまうので、違和感がありますね。