戸塚純貴演じる春日俊彰の生き方に憧れた!
このドラマのなかで、私の推しは戸塚純貴さん演じる“春日”でした。作中の春日さんは、“こんな人になりたい”が詰まったキャラクターで。なんていうんだろう。いい意味で、他人にあまり興味がないんですよね。ちゃんと、自分軸で生きている。そして、幸せをキャッチする能力がすごい。
たとえば、芸人を目指しているのに、まったく芽が出ないってすごく苦しいはずですよね。「つらいし、しんどいし、惨めで苦しい。恥ずかしい。すごく嫌だ」と訴える若林さんが、ふつうの感覚だと思います。でも、春日さんはそんな時でも、「あの。私、どう考えても幸せなんですけど」と言ってのける(※これは実話だそうです)。そして、そんな深刻な話をしたにも関わらず、若林さんが部屋を出て行ったすぐあとに野球中継をつけるあたりも、“らしい”なぁと笑ってしまいました。
また本作は、山里さんと若林さんが「たりないふたり」としてコンビを組み、オンラインでの解散ライブを行うまでが描かれるのですが、山里さんが負の感情をむき出しにする姿を見てきたからか、ちょっぴり不安になってしまったんですよ。相方が、自分とちがう人との漫才をめちゃくちゃ楽しんでいるって、嫌じゃない? と。
でも、山里さんの相方・しずちゃん(富田望生)は、配信ライブを見ながら「おもろなってるやん」と微笑んでいた。そして、春日さんはというと……自分が出演している番組を見ながらゲラゲラと笑っていました。最後まで、自分を大事に生きているところがね、面白いし、カッコいいなぁと感動したのです。
このドラマを通して、若林さん&山里さんの半生を追いかけてきたからか、テレビでおふたりを見かけると、なんだか勝手に親近感(?)を抱くようになってきました。オードリーのことも、南海キャンディーズのことも、より好きになった! それはやっぱり、キャストやスタッフのみなさんが、愛を持って制作されたからだなぁと思うのです。そんな愛に包まれた『だが、情熱はある』に出会えてよかった! 来期も、素敵なドラマと出会えることを願っています。
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