メイクで大切なのは、自分の顔を客観的に知ること


私が鏡を見るたび自分の顔に嫌気がさすようになったころに取り組んだのは、スキンケア。ローションをたっぷり塗ってマッサージしてクリームを塗るーー超基本的なことですが、これをやるだけで朝起きた肌にハリが出たり、顔のぼんやり感が整って気分が上がっていきました。だけどメイクではどうしたらいいのかよくわからない……。その理由を考えてみたら、そもそも「イケてない」と思い始めた顔のどこが嫌なのかが、よくわかっていなかったんですよね。

これって、自分の顔がどうなっているのかがイマイチわかってないということ。ナビで例えるなら、行き先も現在地も不明確な状況。迷子になるのは当たり前です。

【イガリ流・骨格術】「自分らしくて洒落たメイク」の第一歩は、自分の顔の現在地を知るところから!_img3
人と自分、若い頃と現在で自分を比べがちですが、千差万別な顔というものを私たちはよくわかってない! たくさんの顔を見てきているイガリさんが自然とチェックしている、メイクで素敵になるための顔のポイントを聞き出しています。

プロのメイクさんは、このナビ設定を自然にやっているんですよね。特に読者さんのメイク企画ではその判断を瞬時に行なって、その人らしさを損なうことなく目指すゴールのメイクに持っていっている……。
というわけで、私たちがイガリさんのメイクテクを自分で活用するには、まずは自分の顔を知ることが大事なんです。
―――そこで、過去にご登場いただいた皆さんの顔を見ながら、イガリさんが「顔」というものをどんな風に捉えているのかを聞いてみました。

 

 イガリさんの頭の中① 
4つの動物タイプで自分の顔の特徴がわかる


最近のスタッフ企画は、華やか顔/シンプル顔の顔タイプで人選しました。華やか顔は畑中&坂口さん。シンプル顔は、石川さん&常松さんという感じ。

【イガリ流・骨格術】「自分らしくて洒落たメイク」の第一歩は、自分の顔の現在地を知るところから!_img4
 

で、この4名の顔立ちを、改めてイガリさんがどう捉えているのかを聞いてみたところ、


畑中&坂口さん・頬骨を感じる
・凹凸がある(=影ができやすい)
・パーツが大きい
 
石川さん・離れ目
・横長
・立体はあるけど凹凸はない
・顎が小さい
 

常松さん・まつ毛長い
・縦長な印象
・ふわ〜っとした印象
・立体はあるけど凹凸はない
 


とのこと。
なんとなく畑中&坂口さんは同じ部類だそうですが、石川さんと常松さんは分類が違うそう。詳しく聞いてみると、動物に例えて顔のイメージを話してくれました。

・ゴリラタイプ(凹凸感がある、頬骨を感じるいわゆる濃い顔立ち)→畑中、坂口さん
・魚タイプ(離れ目などパーツが外寄り。縦より横を感じる)→石川さん
・キリンタイプ(面長など顔に縦を感じる、目もとに柔らかさがある)→常松さん
・コアラタイプ(凹凸感が少ない、丸顔、目が小さいなど全体が小ぶりで子供っぽい顔立ち)

いささか不本意ではありますが、私と坂口さんの華やか顔を例えるならゴリラだとか(笑)。4つの特徴を対比させてマトリックス化してみました。

【イガリ流・骨格術】「自分らしくて洒落たメイク」の第一歩は、自分の顔の現在地を知るところから!_img5
当てはまるポイントが多いエリアに自分がいるというイメージでしょうか。スタッフシリーズの人たちの分布はこんな感じだとか。この4タイプで自分がどんな顔立ちをしているのかがわかるような気がしてきます。