「生きづらい人」を増やす要因


学歴社会、競争社会、格差社会……そういったものが、人々に劣等感を抱かせやすくさせます。富が一部に集中し、多くの人が不足感や不安を抱いているからこそ、奪い合いや争いが生まれやすくなります。
ただし、それらが、もし「人間が作ったシステム」で理不尽な状況になってしまっているのであれば、本来は「人間が変えられる」はず。それがなぜだか、まだできていないのが現状です。

現在、社会は大きな問題を抱えています。ただし、たとえそんな世知辛い世の中であっても、自分が残念な行為をしまうのを、「人のせい」「社会のせい」にして、自分を被害者にしている限りは、負のループから抜け出せません。
そんな受け身でいると、“自分以外のもの”が変わらない限り、自分は幸せになれません。そのまま不幸でい続けなくてはいけなくなってしまいます。

 


「生きづらさ」から抜け出すには


たとえば、どんなに貧乏な状態からのスタートでも、幸せになっていく人はいるし、逆に社会的地位があっても、不幸な人はいます。残念な環境は、悪い行為をする「きっかけ」にはなりやすいけど、それが絶対的な原因にはなり得ません。

さらにいえば、どんなに恵まれた人でも「完全に満たされる」ということは、まずありません。裕福に見える人であっても、「自分にないものを持っている相手」は必ずいるため、嫉妬心を抱くこともあるでしょう。つまり、誰もがみな、“悪い行為をするきっかけ”はあるのです。
ただし、たとえ嫉妬の感情を抱いたとしても、「だったら、自分もほしいものを手に入れられるように、実力や魅力をつけよう」と思うのか、「自分よりも恵まれた人の足をひっぱってやろう」と思うのかで、人生の進む方向は変わってきます。
その結果、その人の「生きやすさ」にも変化が出てきます。くさくさしているだけでは、いい方向に進めません。

つまり、単に環境によって「生きやすさ、生きづらさ」があるわけではなく、どんな環境であれ、「どんな思想を抱くのか」によって、生き方が変わってくるもの。
でも、「生きづらい人」ほど、「どんな思想を持てば、自分を幸せにしていくことができるのか」を分かっていないことが多い。
現代は、「今だけ、金だけ、自分だけ」の思想の人が少なくなく、「本当の意味で、幸せになるために大切なこと」を分かっていない人、そして若者に教えられる大人も減ってきていますしね。

個人的に「生きやすくなるために、やっておくといい」と考えていることがあります。それを次のページで紹介します。