「心の闇」が誤った方向に進ませる


個人的には「生きやすくなるために、やっておくといい」と考えていることは、「自分の心の闇ときちんと向き合うこと」です。
これは思いのほか、キツイ作業です。でも、どんなに恵まれた環境で育った人であっても、自分では気づいていない「心の闇」が程度の差こそあれ、必ずと言ってもいいくらいにあります。
その部分を刺激されると、自己をコントロールできなくなり、魔がさしたり、悪い方向に進んでしまったり。つまり、「心の闇」は、その人の弱点だと言えるでしょう。

たとえば、
・自分のどこが嫌いなのか(どんなことに劣等感を抱いているのか)
・子供のときにどんなことで傷ついたのか
・欲しくても得られていないものは何か(何を「足りない」と感じているのか)
・嫉妬してしまうのは、どんなときか

などを考えていくと、見えてくるところはあるかもしれません。

生きづらい人は、「自分に嘘をついていることが多い」といっても過言ではありません。自分にすら正直でなく、誤魔化してばかりいます。だから、心の闇を見て見ぬふりをしてしまい、悪い方向に進みやすいのです。
もし自分の弱点を認識できれば、今後はより自己をコントロールできるようになります。
結局、自己との付き合い方が、対人関係にもつながっていくので、まずは「自分と良好な関係を築く」ことが大切なのです。

 


「生きづらい人」は、愛情不足が多い


究極なことを言ってしまうと、「生きづらい人」は、愛情不足であることが少なくありません。
それは「人から愛されていないから」というよりも、「自分が自己を、そして人を愛せていないから」です。愛は、愛するほどに自分の内側から増えていくものですしね。

自分の「心の闇」を解消しないままでいるから、自分自身を受け止められず、愛せずにいて、でも、自己を嫌いでいると辛いから、(無理やりでも)自分を肯定するために人を否定して安心しようとしてしまう。
逆に、「心の闇」を少しずつでも解消して、自己を受け止め、優しくできるようになると、人にも優しくできる余裕は生まれてくるでしょう。


「生きづらい人」の本質を見る大切さ


意地悪をしてくる人、マウントをとってくる人などに対して、被害者意識を持ってしまうと反撃したくなるものですが、もし「相手は、心に闇を抱えた、愛情不足の人なのだ」と思うことができたら、少し大目に見られるようになることも。

別に、「悪い行為を肯定しろ」と言っているわけではありません。ただ、そんな相手からの悪い影響を受けて、自分まで闇落ちする必要はないでしょう。
イライラしないためにも、「自分が相手をどう思うのか」というのをコントロールすることも、時として大事なのかもしれません。
対抗するよりは距離を空け、さらに心に余裕があるなら、手を差し伸べられると、関係性が変わってくることもあるのかもしれませんね。

【漫画】職場にいる意地悪な人の対処法
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