年を重ねるにつれて、自分に似合う服やスタイルが若い頃よりは分かってきた反面、長年の経験から「〜しなければいけない」というおしゃれに対する思い込みや固定概念に、無意識のうちに縛られてしまっている人も実は多いかもしれません。
知らないうちに自分で自分を縛っているおしゃれの呪縛から自由になって、もっと軽やかに日々のおしゃれを楽しめたなら……!

今回はスタイリスト佐藤佳菜子さんと一緒に、ちょっぴり目線を変えた「水際アイテム」選びについて考えてみました。
 


「水際アイテム」って本当に必要?
軽くて速乾、汚れにくい。そんな服がクローゼットを探せば1枚はあるはず


私も以前は、海に行く用の服やリゾートに行くためのカラフルなワンピースなどをその都度用意していました。でも今は夏しか出番がないような海やリゾート用の服は持っていません。きっかけは去年の夏。急遽海に行くことになり、慌てて家のクローゼットの中から海に着ていけそうな服を探していたら、エコレザーのショートパンツを発見!

もちろん買ったときはレザーを着て海に行くなんて思いもしていなかったけれど(笑)、よく考えてみると、エコレザーなので水に強いしすぐ乾いて、実は水を吸って重くなるデニムのショートパンツなんかよりもずっと水際に適していました。

そういう目線で考えると、普段着ている服の中に、海とかプールにも着ていける服って実は結構あるなと思ったんです。凝り固まった頭で考えるとつい、「撥水の〜」とか「UVカット機能が〜」なんて考えてしまいがちですが、要は濡れたときにすぐ乾いて、汚れが落ちやすければいいわけだから、そういう目線で“いつもの服”から探してみたら、水際に適応できるものが案外見つかるんじゃないかなと思います。


 水際でも使える“いつもの服”① 
濡れてもOKな「シャカシャカ素材」のフレアスカート

 
水着/H&M スカート/ルーニィ 帽子/ローナマーレイ サングラス/レイバン ピアス/マリアブラック ブレスレット/ダミアーニ 靴/メリッサ×ヴィクター&ロルフ

KANAKO’s Comment 
今年、改めて“いつもの服”から探してみたら、このポリエステル100%のシャカシャカ素材もすぐ乾きそう! と気づいて、ルーニーとコラボで作らせてもらったシャカシャカスカートも水際OK服の仲間入りを果たしました。

軽くてシワになりにくいし、移動中やホテルのパブリックエリアを通るときもカジュアルすぎて変に浮いたりしないので、大人の水際服としては結構いいんじゃないかと思います。トップスはワンピースタイプの水着を。着いたら1秒で水着になれます(笑)。
 
 

 水際でも使える“いつもの服”② 
実はコットンより乾きやすい、「ウォッシャブルシルク」のパンツ

 
水着/H&M パンツ/デパリエ 帽子/フォーティーセブン サングラス/アヤメ ピアス/マリアブラック ブレスレット/ダミアーニ 靴/メリッサ

KANAKO’s Comment 
シャカシャカスカートと同じく、今年水際服としての一面を発見したのが、デパリエのシルク素材のパンツ。これももちろん“いつもの服”です。シルクって実は濡れてもあっという間に乾くんですよね。これはシルクにポリエステルも入って扱いやすく、ウォッシャブルなのでデイリー使いもしやすい1枚。シルク特有の品の良さがあるので、カジュアルになりがちな水際コーデを少し大人っぽく見せてくれるんじゃないかなと思います。
 
 

KANAKO’s Comment 
海やプールに行くときの足元はビニール100%で水に強く、ビーチサンダルに比べて街で履いても違和感のない、メリッサの靴が定番です。これも海に行く用に買ったわけではありませんが、水際の日に何かと優秀。メリッサの靴については次回の記事で改めて詳しくご紹介させていただきますね。

今回は具体的なアイテムをご紹介しましたが、決して同じものを買わなきゃいけないというわけではないんです。“水際にも使えるいつもの服”が、きっとご自身のクローゼットに1着や2着は眠っていると思うので、いつもとちょっと目線を変えて宝探しのように、ぜひ自分に合った水際服を探してみてください!
 


※掲載のアイテムで価格が入っていないものは本人私物です。
 


撮影/水野美隆
スタイリング・出演/佐藤佳菜子
ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.)
構成・文/堂坂由香

 

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