昨年以上に高温多湿の日本の夏。こういう時は「匂い」も気になりますよね。特に不快にさせるにおいはなるべく無くし、快適に過ごしたいモノ。そこでにおいが籠もる究極のプライベート空間から快適に過ごすためのにおいケアまで、「におい対策」をまとめてみました!

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写真:Shutterstock



掃除をしているのに「臭い」!
家の中で最もにおいのこもるトイレの盲点


究極のプライベート空間ともいえるトイレ。みんなが居心地良く使うために、こまめなお掃除は欠かせません。にもかかわらず、においが消えないと感じることはありませんか? トイレのにおいの原因は意外なところにあるようです。大王製紙 エリエールパブリックリレーショングループ・陶山竜規さんにトイレのにおいの原因を聞いてみました!

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Q:トイレのにおいの原因は?
掃除をしているのににおいがこもってしまう原因は、たくさんあるんですよ。

①床・壁
床や壁は尿が飛び散りやすく、特に立って用を足す男性やトイレトレーニング中の小さな子どもがいる家庭では知らないうちに尿が付着している可能性が高いと考えられます。また、ダニや害虫のエサになることも。

②便座の裏、便器との接合部分
便座の裏や便器との接合部分にも尿は飛び散りますが、日々のお掃除では便座や壁・床などに目が行きがちです。見落としてしまい放置された尿は、尿石となってにおいを発するので忘れずに掃除しましょう。

③便器内の黄ばみ
便器内にいつの間にかできている黄ばみは排泄後に流しきれなかったり、日々のお掃除で落としきれなかったりした尿が石化したもの。用を足した後に流す水量が適切でなく、普段から少ない水や弱めの水流で流していると尿が残りやすいんです。

④便器のフチ裏
便器の内側をぐるっと囲むようにあるフチの裏(内側)は掃除の際に見落としがち。掃除道具や洗剤も行き届かない場所ですよね。

⑤便器と床の接合部分
便器はトイレの床の上に置かれています。一見するとぴったりと接合されているようですが、実際には隙間があり、こぼれた尿が便器を伝って溜まったり、水が染み出したりします。

⑥トイレタンク
「トイレタンクのあたりからにおう」「換気をしてもカビくさい」といった場合は、タンクの中で繁殖したカビが原因である可能性が高いでしょう。

⑦換気扇
アンモニアは空気より軽いため、飛び散って放置した尿から発生したにおいは上へと上がり、天井付近に溜まります。天井・換気扇などお掃除の盲点になりがちな場所にも要注意!

⑧トイレ掃除用具
トイレを掃除した後、きれいに洗って片付けたつもりでも濡れたトイレブラシやブラシケースに溜まった汚水に雑菌やカビが繁殖してしまいます。

 


においをこもらせない! 掃除の見直しで快適に


これらのにおい、どのような対策が一番効果的かを聞いてみると、「すぐに、こまめに掃除をおこなうこと!」なんだそう。

アンモニア臭やカビ臭は原因となる尿や水モレを「見つけたらすぐ拭き取る」のが鉄則。トイレ掃除は毎日行い、便器の中だけでなく床や壁といった尿が飛び散りやすい場所・においが上がっていく天井も念入りにチェックしてください。よく絞った雑巾で水拭きをすれば、においの元を落とすことができます。トイレに流せるお掃除シートは便利なアイテムです。

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また、換気扇がしっかり機能していれば、一定のにおいは除去できます。換気扇はオンにし、トイレに窓がある場合は窓も開けるとさらににおいの改善が見込めます。こもりがちな空気を循環させて。もちろん、換気扇のお掃除も忘れずに。