繰り返しますが、多くの人にとってはその最初の「トライ」がとても難しいんです。ユカリさんは、最初の大きなハードルをクリアできたということ。あとは、踏み込んだ先でできる限り情報を収集し、また作戦を練るのが次のステップですね。
「言霊」は大切、「恥ずかしさ」は敵?
ユカリさんは、SNSや周囲に「美容家を目指します!」と宣言してしまったことも気にされているご様子。気持ちが盛り上がったときにちょっと先走ったことを言ってしまって、後から後悔することってありますよね。同じ経験をしている人、きっと多いのではないでしょうか。
ただ、新しいことに挑戦していく上で、「言霊」って意外と大事。
「●●になりたい」「こんなことに挑戦するんだ」「こんな暮らし・生き方がしたい」
そういう願いや計画を、「言葉にする」ことは大切です。改めて自分の覚悟も強まるし、周囲に応援してもらえれば力になるし、巡り巡って何かチャンスが飛び込んでくる可能性も。「言ったもん勝ち」というか、肩書やプロフィールは「こうありたい」という思いをもとに名乗ったもの勝ちだったりする業界だってきっとありますよね。
周囲には言わずにこっそり努力して成果を出す「不言実行」がかっこいい、という考え方もあるかもしれませんが、この情報化社会においては、「言霊」がもたらしてくれる効果も馬鹿にはできません。
ユカリさんも、周囲の目を気にし過ぎず、自分のペースでキャリアを模索していってほしいなと思います。キャリアは一直線に駆け上がるものとは限りません。まずは趣味の範囲を少し広げて、SNSでの発信や、友人向けに無償でメイク講座をやってみるところから始めてみるとか。一足飛びにビジネスにならなくても、そんな活動を通して「自分の好きなことをやっている」充実感を持てるかもしれません。
やりたいことはどんどん口に出して、挑戦したり失敗したりして……。「恥ずかしい」という感情はもしかすると、新しいことに挑戦するときには少し邪魔なものなのかも。「ダメでもともと。楽しいから色々やってみているんだよ~!」というくらい、自由にのびのびと振る舞えればいいですね。
【漫画で解説】 「美容家になります!」と宣言したのに…厳しい現実と先走った恥ずかしさに悩む40歳女性
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作画/Sumi
構成/山本理沙
前回記事「40歳で仕事の第一線を外された女性...「後輩のサポートに回れ」は“肩たたき”なのか?」はこちら>>
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