今日のご飯は何だろう?
猫と一緒に暮らしていると、「美味しいご飯を食べて、喜んでもらいたい!」という気持ちから、ちょっぴり高級なフードや新商品につい手が伸びてしまいがちですよね? ところが、肝心の猫はというと、クンクンとニオイを嗅いだだけでプイッ。ひと口も食べてくれなかった……というのは、“猫あるある”です。
では、何が猫の好みに合わなかったのでしょうか? 答えは、猫の行動が表わしているように、ずばり香りが気に入らなかったから。猫の嗅覚は、ヒトの1万倍。香りが食欲の入り口になり、好き嫌いの判断基準になっているのです。例えば、いつもとは違う原材料が使われたご飯だけでなく、お馴染みのカリカリご飯であっても、開封後しばらく経って酸化が進むと途端に食べなくなるなど、猫は食べ物の香りにとっても敏感! 一方で、味覚に関してはヒトよりも鈍感で、酸味や塩味、苦味は感じるものの、甘味は感じにくいといわれています。味よりも香りが、食べるか食べないかの基準になっているというのにも納得です。
このように、ある意味、食に対してこだわりが強いグルメな猫たちですが、香りが食欲の入り口やスイッチになるというのは、我々ヒトにも共通するのではないでしょうか。「料理の味を決めるのは、香り」という説がありますが、香味野菜やスパイスを使った料理ってひときわ美味しく感じられますよね。定番化した手料理に飽きてしまったり、食が進まなかったりするときは、香りにひと工夫してみたら? と猫たちは教えてくれています。
今日も猫にならって、マインドフルな1日を。
マインドフル猫 いつもの食事に飽きてしまったときはどうする?
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文・写真/高木沙織
編集/吉川明子
前回記事「猫が好むコミュニケーションから学ぶ、安心感を与える会話術【マインドフル猫】」>>
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