顔の中心部分に余白を作るための下げる影色&内側チーク
イガリ式マトリックスで考えると、川良さんの顔は目と目の間がやや狭いタイプ。メイクで【今っぽいおしゃれ顔エリア】との差を埋めることで魅力的になりそうです。
この差を埋めるために必要なのは、
① 顔の外側をふっくらさせる
② 中心に寄り気味印象のパーツを外に広げる という発想です。
そこで、チーク(プロダクト)の前にイガリさんが手にしたのがシェーディング(キャンメイク)。ほうれい線に重ねるように頬骨下にシェーディングで影色を入れ、チークは鼻筋の斜面の部分になじませました。
このほうれい線上のシェーディングの効果は、頬骨を奥に引っ込ませて見せるため。
川良さんの頬骨は張り出しているため、そこにチークで色やツヤをのせると、骨の出っ張りが強調され頬全体が上がって見えます。すると、鼻の縦感が強調され、余計に目立って見えてしまうことに……。
今回のように、シェーディングを頬骨下に入れ影にすると頬骨の出っ張りが下がって見えます。すると、頬全体の間延び感が解消されて鼻だけが目立つことがなくなるというワケです。
なんとなくイラストにするとこんな感じ。鼻の大きさは変わらないのに、頬骨の位置で鼻の目立ち感が変わってきませんか? イガリさんのメイクを解剖していくと、メイクって本当に色や質感を操って目の錯覚を利用して顔の印象を変えるんだ、とつくづく感じます。(byライター畑中)
さらに鼻の斜面部分に入れたチークもポイント。チークとの対比によって目が実際の位置より外側にあるように見せる効果が。
チークまで入れた顔はこちら。
「鼻が目立たなくなってくることで、顔の丸さが消えて【魚タイプ】っぽいおしゃれなシュッと感がでてくるんです」とイガリさん。どんな色をどこに乗せるかで錯視効果を生み、顔という立体をなりたい方向へ補正するのがメイクの面白さであり、奥深さだと痛感させられます。
次回はこちらの仕上がり顔になるための最終仕上げ、【④アイメイク編】をお送りします。
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撮影/榊原裕一(モデル)、金栄珠(物)
ヘアメイク/イガリシノブ(BEAUTRIUM)
スタイリスト/伊藤あかり
取材・文/畑中美香
前回記事「【イガリメイク】年をとるとやりがちな間違いメイク。キツく見える&たるんで見える理由が判明!【ハイライト&シェーディング】」>>
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