更年期で起こるかもしれない10の変化
「女性ホルモンであるエストロゲンの大きな働きは健やかな骨を保つこと。
エストロゲンは、骨を作る骨芽細胞の働きを促し、骨を壊す破骨細胞の働きを抑制しています。つまり閉経によりエストロゲンが欠乏すると、骨を作るのは遅くなり、骨を破壊する作用のストッパーが効かなくなり、常に骨を壊す方へ比重が傾いてしまうのです」(産婦人科医・吉形玲美先生)
「閉経後の女性に多いのが、骨粗しょう症が原因で背骨が押しつぶされ変形する脊椎圧迫骨折。自分で気づかないことも多いため『いつのまにか骨折』とも呼ばれています。
閉経する時期によって、骨が衰えていくスピードには個人差がありますが、女性ホルモンの低下によって骨が弱くなっていくのは、すべての女性に訪れる宿命です。だからこそ、40代から意識して骨密度を上げていきましょう」(産婦人科医・吉形玲美先生)
骨が衰えるということは、もちろん顔の骨も衰えるということ。それにより、目が窪んだり、顔のシワが目立つということにもつながっていきます。
「顔は、骨の老化をわかりやすく反映する部位。なぜかというと、常に刺激がかかっている腰や脚などの骨に比べて、顔の骨は早く老化が進むからです。
アイホールや鼻のまわり、頬骨やこめかみ、あごの骨なども萎縮することで、顔が全体的にくしゃっとしたおばあちゃんのような印象になってしまいます。
骨量や骨密度は、遺伝や成長期の食生活、運動習慣が深くかかわっています。まずは病院で骨密度を測定して、骨マネジメントをはじめましょう」(整形外科医・矢吹有里先生)
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