猫は、追いかけまわす生き物。
「往く者は追わず、来る者は拒まず」、これは、中国戦国時代の思想家・孟子(もうし)が残した有名なフレーズです。自分のもとから去っていくヒトは追いかけず、反対に近づいてくるヒトは寛容に受け入れるという意味で、人間関係における考え方の1つとして知られていますよね。
こと恋愛においては、「去るもの追わず」の考えを持つべし! と書かれた指南書を目にすることも少なくありません。しかし、意中の相手の気持ちが自分に向いていないときは、無理に追いかけても逆効果……だなんて、何ともやるせない気持ちになってしまいます。
それに、未練を残したままでは、きれいサッパリ気持ちの整理をすることも、次の恋に進むことも簡単ではなかったりするものです。
こんなとき、猫たちはどんなことを教えてくれるのでしょう? 彼らは、去るもの=“獲物”を執拗に追いかけまわします。さながら「去るもの追いまくり」状態です。
これは、動くものは動物性タンパク質、すなわち食糧だと本能的に刷り込まれているため、反射的に追いかけてしまうという猫の習性と関係があるそう。ただ、その一心不乱な姿と、追いかけまわした後の爽快感たっぷりな姿は、満足げで思い残しも少なそう。
もちろん、ヒト同士のことなので、相手の迷惑になるまで追いかけるわけにはいきませんが、もし、モヤモヤした気持ちが心に残っているのだとしたら、そのままにしてサッと身を引くのではなく、「相手にしっかり伝える」など、もうワンアクション起こしてもいいのかもしれません。
猫たちも、「自分の中で納得できるところまで追いかけてみると、案外スパッと気持ちの切り替えができるかもしれないよ?」と、プニプニした肉球で、ソッと背中を押してくれるのでした。
今日も猫にならって、マインドフルな1日を。
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文・写真/高木沙織
編集/吉川明子
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