スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの“愛するモノ”について語ります。
昔から大好きなアイテムではありましたが、ここ数年少々ご無沙汰していたような。
チノパン=チノクロスのパンツは、デニム、ワークパンツに続く私の定番パンツです。
以前はもっとミリタリーでメンズライクなタイプを好んで穿いていましたが、ここ最近の私ったら、ちょっとエレガントが気になっています。
特にカジュアルなアイテムを着る時はどうにか工夫して、合わせるもの、着こなし、ジュエリーや小物使いでエレガントさを足すように心がけています。
そしてこのチノパンもそう。
むしろこのチノパンはすでにエレガンスがあちこちに漂っているので、無理して工夫しなくていいのが嬉しい。
ハイウエスト、ツータック、ワイドシルエット、素材の柔らかさ……。
穿くだけでラクチン、素敵にキマっちゃうパンツとなっております。
そしてとにかく太い。
なのでトップスはある程度コンパクトなものが似合います。
最近はこのバランスばかり。
“ピタふわ“すなわちピッタリトップスにふんわりパンツ。
今の自分に一番しっくりくるバランスです。
このパンツとの出会いは撮影でした。
久しぶりのチノパンのコーディネートに自分自身とてもワクワクしましたが、一番驚いたのは肌触り。
このパンツ、本当に柔らかいんです。
厳密にいうとチノクロスという素材ではないかもしれませんが、大人になった私にとって、カチカチの本物より、柔らかさの方が重要です(笑)。
だって絶対穿きやすいもの。
穿きやすいものは長く定番となっていくんです。
もちろん本気のチノパンも所有していますが、要所要所で使い分けています。
当分はこのチノが私の定番パンツ。
季節関係なく穿くことができるし、この秋冬はオーバーサイズのニットと合わせてダボダボのシルエットも楽しみたい。
こうやって定番は更新されていくんだなぁとしみじみ思えた逸品です。
今季のアイテムなのでチノパンファンの皆様、是非!
写真・文/福田麻琴
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