自分で調べて、考えて、情報を取捨選択する
コロナ禍をきっかけに、人の考え方の二極化が進んできました。特に、「既存の媒体(テレビ、新聞、雑誌等)の情報を鵜呑みにする人」と「自分でも調べて考える人」とでは、考え方、行動に違いが出てきています。
個人的にも、ネットではとっくに出てきている情報が、既存の媒体(テレビ、新聞、雑誌等)に出てくるまでには、随分、タイムラグがあると感じています。今になって、既存の媒体で問題になっているようなことも、ネットでは数か月前にはとっくに情報が流れていた、なんてことも少なくないですしね。
もちろんネットでの情報は、不確かなもの、デマも多いので、鵜呑みにするのはよくありません。だから、色々な情報を調べ、自分で考えて、取捨選択するのは大事なことです。
「根本」が間違っていることもあり得る
個人的には、「根本的なものを見直す」「本質を見る」能力も大切だと考えています。
私たちは学生時代から、暗記を中心とした勉強をしてきた影響もあり、根本的なものを疑わない傾向があります。でも、現在は、私たちが覚えてきた教科書でも誤りが見つかり、変更されてきています。「今日の常識が明日の非常識」なんてことはあるので、今日、正しかったことでも、明日には訂正されていることもあり得るのです。
自分で調べて考えることをしない限り、メディア情報はもちろんのこと、自分よりも知識がある人、社会的地位が上の人の意見を鵜呑みにしがち。でも、過去にも、「専門家が公の場で堂々と発言したことが、数年後には誤っていたことが発覚しても、訂正も謝罪もないまま、うやむやになっている」なんてことはあります。
日々、研究は進んでいます。極端な話、専門家の人たちが話していることは、“現段階で正しいと思われている内容”に過ぎません。今後、変わることもあるのです。だから、「専門家の言うことなのだから、正しいに決まっている」と信じ切るよりも、参考程度にして、最終的には自分でも考えて結論を出したほうがいいこともあるでしょう。
それだけでなく、場合によっては、その人にとっては「正解」でも、自分にとっては「間違っている」こと、さらに、人によって「正解が違う」こともあり得ます。体1つとっても、自分と全く同じ人間はいないので、合う、合わないはあります。
実際に、どんなものでも調べると、さまざまな見解は出てきます。どんな情報を、そして、誰を信じたらいいのか、というのは、ケースバイケースですが、「自分のなかで確信が持てないときは、ちょっと様子を見てみる」のは、大事なこと。
慌てて結論を出さないで、少し考える時間を設けるようにしたほうがいいでしょう。
前述で「自分にとっての幸せ」「自分の価値観」を見つけていく大切さについて言いましたが、それができるようになるためにも大切なことがあります。次のページで紹介します。
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