「うちの息子は、勉強は得意だけれど、身体も小さくて自分から積極的に手を挙げたりするタイプではないんです。だから、中学受験をして中高一貫校に通わせたいと考えています。そのため大手塾に通わせているのですが、『塾のお迎えがあるので、今日は早く帰りたい』と伝えたところ、『小3から塾通いだなんてかわいそう』と言ってきたんですよね」

広報誌は年二回の発行でしたが、コピー機やパソコンを使った作業を行うために、定期的に学校に集まっていました。

 

「土曜日にお互いの子どもを連れて、PTA室で作業をしていた時があったんです。その間、子どもたちはPTA室の隅で本を読んだりしていたんですが、そのうち2人でクイズを始めたんです。陽子さんの息子がうちの子にクイズを出していったんですよね。星座や地理にまつわる問題だったのですが、出されるクイズにうちの息子が次々と正解していくと、どんどん陽子さんの機嫌が悪くなっていって……。子どもどうしの遊びなのに」