“誰”を好きかよりも“誰といるときの自分”が好きか


「誰を好きかより、誰といるときの自分が好きかが重要らしいよ」

蒼井優さんがヒャダインさんに語った言葉。ちょうど、山ちゃんこと南海キャンディーズ・山里亮太さんとの結婚を発表したときに大きな話題になっていましたよね。

『なに食べ』のシロさんも、同じような葛藤を抱いていました。

第5話で明かされたシロさんの過去の恋愛。ケンジと出会う前に交際していたノブさん(及川光博)は、あまりいい彼氏とは言えませんでした。


ただ、ビジュアルがシロさんの好みドンピシャだった。いわゆる、“見てるだけで幸せ”ってやつですね。

ノブさんは、なにもしないだけでなく、シロさんがやってあげたことに感謝の言葉もない。シロさんは「好みのタイプだからって、俺がなんでも許すと思ったら大間違いだぞ」と怒りをぶつけようとするも、タイプの顔を目の前にすると戦意喪失。つい、「ミルク寒天と黒蜜作ってるから、食べなよ」なんて、ふにゃんとしてしまうんです。

 

一方、実はシロさんの好みではないのがケンジ。シロさんは、ケンジを見て「ほんと、タイプじゃないんだけどな……」と漏らすこともあるけれど、ノブさんといるときよりも幸せそうなんですよね。ノブさんのことが好きでも、ノブさんといる自分は好きになれなかった。でも、ケンジといるときの自分は好きになれているんじゃないかな。


若いころは、ビジュアルやときめきを重視しがちだけれど、年齢を重ねると居心地の良さや性格がマッチするかが大事だと気づく。そういった心の変遷を描いていく『なに食べ』は、やはり深いドラマだなぁと思いました。

「そっか、俺いま幸せなんだ……」

ポツリとつぶやくシロさんに、「最高かよぉっっっ!」と感動の涙がちょちょぎれそうになった人も多いのでは? 終わってほしくないけれど、間もなく終盤戦に突入してしまう『なに食べ』。シロさんとケンジの穏やかな日々が、ずっと続いていくことを願っています。そして、あわよくば、season3もやってほしい……!

『きのう何食べた』が描く、歳を重ねて気づく“本当の幸せ”とは?ケンジ (内野聖陽)のように生きたい、そしてシロさん(西島秀俊)に愛されたい!_img0
 

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