「挑戦」も「辞める」もスパッと潔く。
イギリスには、“好奇心は猫をも殺す”という、ちょっと物騒なことわざがあります。これは、「好奇心が強すぎると、身を滅ぼすことになりかねない」という意味。こんなことわざができるほど、猫たちは非常に好奇心旺盛なんです。
彼らには、見慣れないものや、新しいものは絶対に調べないと気が済まないところがあり、ニオイをかぐ、手で触れる、中に入れるものには潜り込んで探検するといった行動は当たり前。その一方で、興味を失うのもまあ早い。ハマったものには執着を見せるけれど、「これじゃない!」ものにはプイッと背を向けます。
ここで、ヒトが「見たい」「知りたい」「経験してみたい」ことに対して、好奇心の赴くままに動けないときがあるのはなぜなのかを考えてみましょう。もう大人だしとか、必要なお金のことなど、現実的な計算が働き、行動に移す前に脳内シミュレーションで終わってしまうから?
それとも、もしかしたら、挑戦する勇気よりも、辞める勇気が必要だからということもあるかもしれません。実際にかかった手間や費用、また人間関係が絡んでくると、物事の辞めどきを見極めるのは困難になります。だったらはじめからやらないほうがと、大人になればなるほど好奇心にブレーキをかけがちに……。
だけど、猫たちを見ていると、とりあえずやってみて、そのうえで違うなと思ったのならスッと身を引くのもアリなんじゃないかと思えてきます。たとえ、多少失うものがあったとしても、やってみた経験値のほうがはるかに大きく、大切な財産になってくれるはず。
「好奇心は成長の種。興味を持つことで、思いもよらない新たな扉が開くかもしれないよ!」と、猫たちは先輩風を吹かせてくるのでした。
今日も猫にならって、マインドフルな1日を。
マインドフル猫 大人になると、「好奇心」にストップをかけてしまいがち?
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文:高木沙織
編集/吉川明子
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