バランス力の要「三半規管」を鍛えれば、乗り物酔いは軽減できる!
年末年始の帰省や旅行で、車、バス、電車、飛行機などを使って長時間移動するときにちょっと心配なのが、“乗り物酔い”。乗り物酔いの主な原因は、振動。それと、視覚からの情報と三半規管からの情報とのあいだにズレが生じることが挙げられます。
さて、この三半規管ですが、聞いたことはあるけれど一体どんな役割を持った器官なのでしょうか? 三半規管は、耳の奥の内耳という場所にある平衡感覚をつかさどる器官。バランスを取るために、頭や体の位置、回転運動などを感知して、脳に情報を伝えます。
ここで、猫たちが見せる高い場所からの華麗な着地を想像してみましょう。彼らは、ある程度の高さから背中を下にして落下しても、空中で体を回転させる、体勢を立て直すなどして、四肢で着地することができちゃうんです。これは、猫の三半規管が非常に発達していて、体のバランスをうまく取れるからこそ成せるわざ。
しかし残念ながら、ヒトは猫ほどに三半規管が発達しておらず、彼らのようには動けません。ですが、前転や後転、うしろ歩き、頭を振るといったトレーニングによって平衡感覚を鍛えることはできます。それが三半規管の機能強化につながり、ひいては乗り物酔い対策として役立つことも考えられるでしょう。
三半規管の機能低下には、運動不足や睡眠不足、ストレス、過労による自律神経の乱れも関係があるといわれています。なので、無理のない範囲で少しずつ生活リズムを整えるのも効果的です。
「僕たちは、乗り物に乗り慣れていない不安から酔っちゃったりもするよ。ちょっとずつ移動に慣らしていけるといいかもしれないね」三半規管は発達していても、車や鉄道などがあまり得意ではない猫たちは、こんなふうにつぶやいているのでした。
今日も猫にならって、マインドフルな1日を。
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文:高木沙織
編集/吉川明子
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