写真:代表撮影/ロイター/アフロ

ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の3人の子どもを育てる、英国王室のキャサリン妃とウィリアム皇太子。長男のジョージ王子が生後8か月のときに雇われ、そこから3人のロイヤルキッズのナニー(育児を手伝う乳母)として働くのはマリア・ボラーロという女性です。もう10年近くも皇太子家に雇われている唯一のナニーという事実が、彼女が優秀なナニーであることを証明しています。ロイヤル御用達のナニーとは、一体どんな躾をしているのでしょうか。 

 

『ナニー・イン・ア・ブック』の著者で歴史家のルイーズ・ヘレンによれば、ボラーロがナニーの養成学校として有名なノーランド・カレッジで受けた厳しいトレーニングでは、常に「Kids(子ども)」という言葉を避けるように教えられたといいます。また、英ミラー誌のインタビューでもヘレンは、「キッズという言葉は禁止されているのです」とコメント。その理由は、子どもたちを個人として尊重するためなのだとか。ノーランド・カレッジでは、代わりに「Children」という言葉を使うように指導されるのだそう。日本語に訳すのが難しいですが、ニュアンスとしては、キッズはお子ちゃまたち、チルドレンは子どもたち、というイメージでしょうか。

2015年当時のウィリアム皇太子夫妻とジョージ王子。故・エリザベス女王の奥、茶色の帽子をかぶった女性がナニーのマリア・ボラーロ。写真:代表撮影/ロイター/アフロ

その他にも、夜7時の就寝、大声を出さない、動画を観るよりも遊びの中から新しいことを学ぶ、などのルールがあるとも。また、ボラーロは食習慣についてもとても厳格だと報じられています。

イギリスの上流階級って子どもを寄宿舎に入れるなど躾に厳しいイメージがありますが、その中でもエリートのトップであるロイヤルの子女ともなると、マナーや生活習慣、言葉遣いなど細部にわたって指導が入ることは想像に難くありません。彼らは王室のみならず、将来的にはイギリスという国の品格を担うことになる存在なのですから。そんな子どもたちを育てる、親たちのプレッシャーも相当なもののはず。

写真:AP/アフロ

ルイ王子は王室イベントの際にも、キャサリン妃に怒られても逆にママの口を手のひらで塞いで反抗(?)したり、ヤンチャな表情とのびのびした振る舞いで人気ですが、よく考えたらまだ5歳。子どもらしくしていて当たり前の年齢なんですよね。そんな彼も、この先ボラーロによる躾によって父のウィリアム皇太子のような立派なイギリス紳士として育っていくのでしょうか。願わくば、仲違いしたハリー王子とウィリアム皇太子のようにはならず、3人とも仲のいい兄弟のままでいて欲しい……!

 

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