「いい歳して」とか「子どもがいるから」という考えは不要

何をもって、いま、自分は幸せと感じるのか。
何をもって、いま、自分はわくわくしているのか。

「私は結婚しているんだから」「子どもがいる母親なんだから」「いい歳してはしゃいでる場合じゃない」……そんなふうに、気持ちにフタをしないでほしいのです。モラルは一旦置いておいて、あなたの中に湧き上がってきた気持ちは、自分の中だけでも受け止めてあげましょう。

思い通りに生きることは難しくても、「こういう気持ちが自分の中にもあったんだな」と認めること。それは性科学的にも、「こころもからだも健全な証拠。おめでとう!」と、喜ぶべきことなのですから。

「もう女性として終わり……?」——閉経は「次なる性」のはじまり

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「私のからだの物語」の中で、月経が終わるという閉経の時期は、どのようなとらえ方ができるでしょうか。これからの時代は、前向きにとらえていきたい、と考えます。

女性の一生のうち、「月経のはじまり」を「性の自覚」とするならば、閉経はまさに「終わりのはじまり」つまりネクストステージです。

 

子どもを「産む・産まない」はあくまでも個人の自由。でも閉経するまでは、女性はみんな、毎月の月経を通じて、女性としてのからだを作り上げるために膨大な時間を過ごしますよね。月経のはじまりから、それが終わる閉経までの時間とプロセスに、敬意を表したいくらいの気持ちです。

そう思うと、「あ、閉経したんだ。自分はもう、女性としては終わりなんだ」だけで片づけてしまうのは、女性として生きてきた自分に対して、あまりにも雑な扱い方ではないでしょうか?