「老害」という言葉は、正しく使われているのか?
高齢者の自分勝手で傲慢なふるまいを揶揄する言葉として、昨今よく使われるようになった「老害」。もし筆者が10代、20代であったら、胸のすくこの言葉の普及を心から喜んでいたでしょう。
しかし、言うより言われる側の年齢に近づいてきた今は、たとえ自分以外の人に向けられていたとしても、老害という言葉を見聞きするたびに少し心が痛むようになりました。
というのも、最近の使われ方を見ていると、高齢者の言動をひとくくりに老害と言っているように見え、正論や含蓄のある提言が押し殺されている気がするからです。
では、老害とそうではない言動との境目はどこにあるのか?
それを判断するヒントをくれるのが、礼法家・一条真也さんの著書『年長者の作法 「老害」の時代を生きる50のヒント』です。何かと老害と見なされがちな高齢者が、幸福な日々を送るためのふるまい方を解説した本書。今回はその中から、老害とそうでない行動との違いや、老害の人になるのを避ける行動パターンについて書かれた部分を抜粋いたします!
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