家庭内での「ポストのなさ」に気づいてマインドチェンジ
ドラマの中では、共働きであるにも関わらず、父親が仕事を休むことを躊躇する姿が描かれます。しかし、周囲の後押しもあり、父親も育業を取得。初めて子育てを全部ひとりでやる中で、本当の子育ての大変さを身を持って知り、うちのめされながらも成長していきます。男性も育児をやっていくためには、会社側の理解や協力がとても大切です。
石田さんは、子育てをするため、吉本に働き方改革を打診し、週休2日制を導入したそう。後輩芸人にも真似したいという人が出てくるなど、周囲に影響を与えているそうです。会社に交渉するきっかけとなったのが、コロナ禍で予定されていた3ヵ月の舞台がなくなり、思い切って仕事を休んでみたことだったそう。
石田:あれ、俺ってこんなに家の中にポストがなかったんやって。つい職場のポストを守りすぎてて、実は家庭内においてのゲストだった。レギュラーになれてなかった。それに気づいて、週休2日を取ることによってレギュラーにちょっとずつなれていきました。
現在は、子育ての様子を積極的にSNSにアップし、子育てを一生懸命頑張っている石田さんと藤原さんですが、全然子育てができていない自分に気づき、気持ちを改めた体験があったそうです。
石田:僕も奥さんも、「普通に家族と向き合ってくれてる方のパパや」と思っていました。でも1回休んでみてわかったが、それはまやかしやったっていうことです。確かに過去の写真とか見返すと、あれ、思ったより俺映ってないって。
子育てできている、と思っていても実際は母親に負担が偏っていたりするもの。父親もしっかり仕事を休んで、育児に専念するからこそ見えてくるものもありますよね。
さらに、藤原さんは子どもの夜泣きがひどいとき、最初の頃は妻が先に起きることばっかりだったそう。男性は子どもの泣き声に気づきにくく、女性の方が敏感になっていてすぐ起きると思っていたそうですが、それではマズいと気づき、改めたと言います。
藤原:僕も夜中なるべく起きるようにして、朝5時に泣いたときは必ず、僕が抱っこして散歩に連れて行くというマインドチェンジのタイミングがありました。
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