自分を主張できるのは豊かなこと
確かによく考えてみれば、自分を強く主張したら、ハッキリした反応が返ってくるのって当然なんですよね。自分を抑えて無難な格好をすれば、誰からも咎められないかもしれないけど、そのかわり誰にも、自分にすら刺さらない。坂口さんは自分を出すことで共鳴し合う仲間が出来ていくともおっしゃっていましたが、そういう仲間には、まず自分を出さないことには出会えない。ということで、これからも恐れず目にラインストーン貼っていこう☆と思えたのでした。
【取材こぼれ話】
講談社に舞い降りた坂口さんの第一声は「めっちゃ草生えてるなあ」(講談社の社屋には草が生い茂っています)。関西弁(坂口さんは神戸のご出身)から滲み出るやわらかーくて愉快な人柄。まとう空気感が超優しくて、初対面なのになぜか実家みたいな落ち着きを感じてしまう自分がいました。カリスマ性と穏やかさが同居しているような、不思議な方なんです。撮影が始まると、ダンサーならではのしなやかさと、とんでもない体幹から繰り出される多彩なポージングの数々! 表現力と瞬発力が凄まじくて、思わず見入ってしまいました。現場にいたスタッフ全員がファンになるポップさと強烈な魅力に、次世代のスターになる方だ! と確信したのでした。
「自己を貫きつつ、他者にそれを押し付けない」姿勢
エルフ荒川さん、坂口さんに共通するのって、「自分を全開にすること」への潔さもそうなんですが、「他人は変えられない」「他人の反応を気にしたって仕方がない」っていう割り切りなんですよね。自分というものを全面に出して、全ての人から受け入れられたい、なんていうのは無理で、自分を出すことを選べば、他人からよからぬ反応をされることも甘受することになります。
おふたりとも、普段から自分をしっかり表現されているだけあって、他者の目線に対してすごく達観されているなと感じました。個性的で尖っているけど、一方で他者にすごく柔軟で、自分の考えを押し付けないんですよね。「超尖っていて、超優しい」「自己を貫きつつ、他者にそれを押し付けない」これがこの世代のスターのキーワードなのかもしれません。
文・構成/ヒオカ
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