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美容・健康に良いと大人気のビタミンC。特にここ数年は化粧水、美容液、飲むビタミンCなど続々と関連商品がでてきています。ここまで大量に出ていると、トレンドに乗せられているようで、あまのじゃくな筆者はそこまで本当にビタミンCっていいの?と疑いたくなってきます。しかもいろんな形態で売っているので何をどう選んでいいかもわからない!
改めてビタミンCがどのように、何に、よいのか、美容家の咲丘恵美さんに伺いました。
 

教えていただいたのは……

 

咲丘恵美さん 美容家 化粧品開発者
1973年12月生まれ。若いころからシミ体質と敏感肌に悩まされ自然と化粧品や化粧品の成分に関心を持つうちに成分オタクに。大学卒業後、会社員などを経たのち美容専門学校で学び化粧品開発者に転身。2010年にはプレミアアンチエイジングにて「DUO ザ クレンジングバーム」を開発して大ヒット。現在はエルムジャパンにて長年の研究開発の集大成ともいえる美容液「Re:CODE ワクチナイザー」を発売。中立的な視点の美容家活動にも力を入れており、YouTube「さきめぐBeauty Class」では化粧品開発者ならではのエビデンスに基づいた美容知識が得られると9万人ものフォロワーを獲得している。

 


――ビタミンCとは一体なんでしょう?そして肌に具体的にはどんな効果が期待できるのでしょうか。

咲丘恵美さん(以下、咲丘) ビタミンCは栄養素の一つで別名は「アスコルビン酸」。生命を維持するために毎日食事などから摂取しなければならないビタミンの一種です。人間の体内で合成することができないので食事などで積極的に摂る必要があります。
飲んだときの効果としては抗酸化、コラーゲン合成、美白(メラニン抑制・シミ、くすみの改善)など。皮膚に塗ったときの効果も重複しますが、美白、抗酸化、ハリ・弾力、抗シワ、たるみ、ニキビ改善(アクネ菌抗菌作用と抗酸化作用による)があります。過剰な皮脂分泌の抑制の報告もあります。