社会現象にも!今年を代表する韓国ドラマ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』
ソン・ヘギョ主演の『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』は、今年韓国ドラマ界で最も称賛されたドラマ、と言っても過言ではありません。
いじめをテーマにした本作品。韓国のゴールデングローブ賞と言われる百想芸術大賞では、作品賞を獲得するのみならず、ヒロインのソン・ヘギョは最優秀演技賞、いじめっ子役のイム・ジヨンは助演女優賞を受賞。
また今月開催された「AACA(Asian Academy Creative Awards)」でも作品賞を獲得したばかり。
本作品は、韓国社会が抱える大きな問題の一つである「いじめ」を題材としていますが、『ザ・グローリー』の大ヒットは韓国政府さえも動かした、と言われています。
韓国政府は、『ザ・グローリー』のヒット以降、いじめを扱ったテレビ番組への国民の高い関心について言及したことがあります。さらにその後、いじめの記録が2026年から大学受験の際の手続きに反映されると発表。いじめや校内暴力が決して許されるものではないことを主張し、いじめ撲滅を本格化する動きを見せました。
また、本作は出演俳優たちのキャリアにも確実に大きな影響を与えた作品となりました。主演のソン・ヘギョが、王道美女ヒロインのイメージを脱ぎ捨てて殻を破り、体当たりの演技が女優としての格をさらに上げたことは前回のコラムでもお伝えしたばかり。
さらには、ソン・ヘギョの相手役を演じたイ・ドヒョンの人気にも拍車がかかり、いじめっ子役のイム・ジヨンや、その学生時代を演じたシン・イェウンも本作で大ブレイク。
2023年の韓国ドラマを代表する作品であることは間違いありません。どれか一つだけを観るなら『ザ・グローリー』を強くお勧めします!
時空を超えた愛の物語に涙が止まらない…『いつかの君に』
とにかく泣けるドラマが観たい! という方にお勧めしたいのが、『いつかの君に』。私が今年一番泣いた作品がこちらです。
主演は『社内お見合い』のアン・ヒョソプと、『ヴィンチェンツォ』のチョン・ヨビン。
恋人を亡くして以来、立ち直られずにいたヒロインの元に、ある時送られてきた差出人不明のカセットテープ。それを聴きながら眠ったヒロインが目を覚ますと、そこは1998年の世界。しかも亡くなった恋人と全く同じ顔をした青年がいて……というタイムスリップもののミステリー・ラブロマンス。
「時をかける少女」のような、タイムスリップと恋愛と青春を掛け合わせた作品が好きな方には絶対見てほしい!
本作で特に光っていたのが、ヒロインであるチョン・ヨビンの演技力。36歳のヒロイン、ジュニと1998年に生きる高校生のミンジュを一人二役で演じているのですが、完璧に演じ分けており、最初「そっくりな顔の別の女優さんが出ているのかな……!?」と困惑したほど。
そしてヒロインたちが、2023年と1998年という二つの世界を行ったり来たりするので、ドラマに没頭しているうちに一緒に壮大な時空の旅をしているような感覚に陥ります。そのせいか私は、ドラマを見終えた後もロスが1週間ほど続き、しばらくメソメソしていました……(笑)。
時空を超えた愛の物語、ぜひ観ていただきたいです!
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