日菜子さんは、夫には不満はないと言います。
「今まで大きなけんかも無く過ごしてきたし、いまさら別れて新しいパートナーを探すのもパワーがいる。そう考えると、夫とこのまま子なしで過ごすのが良いのか迷うんです。でも、あとになって“あの時、子どもを産んでおけば良かった”って後悔をするのなら、勇気を出して別れた方がよいのか悩んでいます……」
最近では、卵子凍結に補助を行う企業なども出てきましたが、そもそも"仕事と育児の両立"で悩んでいる女性はまだ多いようです。そのため子どもを産むタイミングをずるずると先延ばしにし、結果として"暫定的に"選択的子なしとしている夫婦も多いのかもしれません。しかし、不妊の頻度は20代後半では約9%なのに対し、30代前半で15%、30代後半になると30%と、年齢が上がるごとに増えていきます。
一次的な“選択的子なし”の場合は、パートナーとどのタイミングで見直すかなど、時期を決めておいた方が女性にとってリスクヘッジになるかもしれません。
写真/Shutterstock
文・構成/池守りぜね
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