猫のマウントはわかりやすいっ!
よく「マウントを取る」なんて言いますが、これは社会的地位や交友関係などにおける自分の優位性を、威圧的な言動、自慢によって示すことを指します。由来は、動物が相手に馬乗りになっている姿で、上下関係を知らしめるための行為です。
では、クールで、他猫には興味なんてなさそうな猫たちはどうでしょう? 彼らは、実にわかりやすいマウントを取るし、なんだったら、マウント好きな一面もあるんです。
例えば、多頭飼いをしている場合や外での縄張り争い。先住猫が、新入り猫の首のうしろに噛みついて覆いかぶさったり、威嚇したりすることがあります。また、高い場所にいるとちょっぴり優位な気分になる猫たちは、キャットタワーや家具のてっぺんを陣取って自分が一番とばかりに悦に入ることも珍しくありません。
今回はそんな彼らに倣って……ではなく、猫たちには反面教師になってもらいたいと思います。なぜなら、人間界では、「よりよい関係性を築きたい」「日々の暮らしに波風を立てず、穏やかに過ごしたい」ときに、マウントが枷になることがあるからです。
しかし、近頃では、“無意識マウント女子”という造語もあり、マウントに対する周囲の反応は厳しさを増す一方。「意図せず相手にマウントを取ってしまったら、どうしよう」という不安が頭をもたげることもあるのでは? 一旦気になりはじめると、必要以上に話題選びに慎重になったり、気を使いすぎたりしてしまうかもしれません。
特に、自虐からの自慢というパターンには注意が必要です。意図的にマウントを取ろうとするのは論外。ですが、自分で自分の自虐をフォローしようとしたがために、自虐の部分が嫌味に聞こえてしまい、結果として自慢マウントになってしまった……なんてことはよくある話です。もし、“私なんて”という言葉が口を突いて、自虐がエスカレートしそうになったら、一歩引き、会話の主導権を相手にゆだねるのもいい対処法になるのではないでしょうか。
猫たちは、「猫の振り見て我が振り直せっていうケースもあるよ!」と、言っているとかいないとか。
今日も猫にならって、マインドフルな1日を。
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文/高木沙織
編集/吉川明子
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