猫のあの音、どういう仕組みかわかっていないんだって!
目を細め、うっとりしたようすで横たわる猫。その体にソッと耳を近づけると、リラックスの証でもある“ゴロゴロ音”が聞こえてくるかもしれません。
このように猫たちは、気分がいいときに喉を鳴らす一方で、嫌なことがあったときや痛み、体調不良を感じているときなどでも、自分の気持ちを落ち着かせるために、ゴロゴロ音を響かせることがあります。
猫のゴロゴロ音は、周波数にすると20~50ヘルツ。副交感神経を優位にし、心身を休息モードにしてくれる低音です。血圧を下げる、筋肉を弛緩させる、血管を拡張させるといったほか、内臓機能を高めたり、免疫機能を正常にしたりする作用を活かして、海外では、猫のゴロゴロ音をセラピーに取り入れているところもあるくらい。
しかしながら、このゴロゴロ音の正確な仕組みは、ヒトでいうとノド仏のあたりの筋肉が収縮し、声帯が振動することで鳴っていると考えられているほかは、まだ解明されていません。それでも、ヒトも猫も心地よさや癒しを感じられる天然の音源であることに変わりはないのです。
コンディションの悪さを感じると、喉を鳴らして自身のケアをする猫たちは、「ストレスがたまって緊張状態が続いているなら、ゴロゴロ音がおすすめだよ!」と得意げに教えてくれます。ですが、残念ながらヒトは喉を鳴らせないし、猫と暮らしていない場合はその音を聞くことも叶わなかったりします。
そんなときは、YouTube等で「リラックス」「音楽」と検索するのもいいかもしれません。猫たちのように、安らぐ音を聞いて、日々頑張っている心と体を耳から優しく休息モードに導いてあげるのも良いのではないでしょうか。
今日も猫にならって、マインドフルな1日を。
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文/高木沙織
編集/吉川明子
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