お仕事帰りに同僚と。大切な家族や友人と。
心からおつかれさまと伝えたい日のレストランを厳選してご紹介します。

降ったと思ったら急に気温が上昇、気圧も安定せず、なんだか体がついてかないなあ、なんてことはありませんか?そんなときは、あの人気店出身の男子たちが営むイタリアンへ。あ・うんの呼吸でやってくる旨い料理に、店を出る頃には心も体もきっと元気になっているはず!


『アロマフレスカ』出身の料理人によるリストランテ
フェリチェリーナ(中目黒)

元気をもらいに、人気店出身の男子が営む、最旬イタリアンへ。_img0
ジャガイモにリコッタを混ぜて作る、リコッタチーズのニョッキジェノベーゼソースホタルイカ添え(夜のコースメニューの一例)

出迎えてくれるのは、コックコート姿のシェフ! ここは『アロマフレスカ』で修業をしてきた濱本直希さんが営むイタリアンだ。
「イタリア料理の良さは、素材の味をダイレクトに伝えられること」との言葉どおり、どの皿も主役が実に明快。口にすれば、ガツンと素材が迫ってくる。また、その活かし方が上手いのだ。鮎の魚醤でほのかに旨味を加えた魚介を、トマトだけで作った爽やかな甘さのソースと合わせた前菜などは、まさに真骨頂。満席の日々だが、休日には生産者の元に足を運び、食材選びに余念がない。

元気をもらいに、人気店出身の男子が営む、最旬イタリアンへ。_img2
メイン料理の、オーストラリア産仔羊 オーブン焼き(夜のコースメニューの一例)優しいスモーク香をつけた骨付きのロース肉には、ニンニクのピューレや、たっぷり添えた野菜がソース代わり。
元気をもらいに、人気店出身の男子が営む、最旬イタリアンへ。_img4
前菜の、魚介のタルタル仕立て 新門トマトのクーリソース(夜のコースメニューの一例)千葉県千倉のアオリイカと富山の白エビをタルタルにし、鮎の魚醤で風味づけを。香草風味のクスクスや、新門トマトのクーリソースで味わいを変えながら。
元気をもらいに、人気店出身の男子が営む、最旬イタリアンへ。_img5
窓際にカウンター席が広がる店内。

【フェリチェリーナ】
東京都目黒区青葉台1-15-2 AK-3building 2-A tel.03-6416-1731 営業時間:12:00~13:00LO、18:30~21:30LO 休日:月、火曜ランチ カウンター13席 料理はコースのみ(平日)昼おまかせコース¥2800~、夜プリフィクスコース¥6800~(土・日・祝)コース¥4800~ ※すべて税別 

『ISOLA』の同僚だった2人によるトラットリア
ラ パスタイオーネ(麻布十番)

元気をもらいに、人気店出身の男子が営む、最旬イタリアンへ。_img6
徳島産フルーツトマト、珊瑚樹を使った、特製ズワイガニとフルーツトマトのソース イカ墨を練り込んだ自家製タリアテッレ¥1880。

マネージャーの篠原正樹さんと、シェフの米永和孝さんは、『ISOLA』の系列店の元同僚。なるほど、息が合っているわけです。その篠原さんから渡されたメニューを開くと、なんとパスタが15種類! イタリア各地には固有のパスタがあり、それに合うソースがある。北から南まで本国で修業を積んだ米永さんが、追求していったら、このメニューになったという。中でも力を注ぐのがトマトソース。燻製のモッツァレッラには、5~6時間煮込んで作る、パンチのある濃厚なトマトソースを。一方、イカスミのタリアテッレには、さっぱり系のソースを使う。「パスタ屋さんじゃないんだけど……」という篠原さんの声をよそに、やっぱりパスタ、オーダーしたくなります。

元気をもらいに、人気店出身の男子が営む、最旬イタリアンへ。_img8
前菜から、舟形マッシュルームと野生のルッコラ パルメザンチーズのインサラータ¥1000。シンプルながらマッシュルームとルッコラの力強い味がごちそう。篠原さんがワイナリーまで足を運び、セレクトしたラベントスのスパークリングと。
元気をもらいに、人気店出身の男子が営む、最旬イタリアンへ。_img10
左が米永さん、右が篠原さん。
元気をもらいに、人気店出身の男子が営む、最旬イタリアンへ。_img11
厨房が真ん中にあり、シェフが忙しく働く姿がテーブル席から見える。

【ラ パスタイオーネ】
東京都港区南麻布1-6-3 YREビル1F tel. 03-6809-3420 営業時間:11:30~14:00LO、18:00~22:00LO 休日:月(不定休あり) テーブル16席 前菜¥1000前後~、パスタ¥1500前後~、メイン¥2200前後~、ランチ¥1500、ワインはグラス¥500~

このページは、女性誌「FRaU」(2013年)に掲載された
「おつかれレストラン」を加筆、修正したものです。
撮影/平野 茂 取材・文/齋藤優子 構成/藤本容子