あえて『美容の教科書』を刊行した理由


今、スマホをひらけば美容情報は絶え間なく流れてきます。美容を生業にしている私でも、なかなかに苦しくなる情報量です。この中から自分に合った情報を正確に掬い上げることは至難の業だと思います。そして、2023年、このタイミングで美容家・神崎恵は皆が情報の渦に飲み込まれないための指針をきちんと提示したくなり、その決意を受け、私はそれをやるに相応しいのは神崎恵しかいない、と返事をしました。新著『一生ものの基礎知識 美容の教科書』の制作がスタートしました。

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メイク、スキンケア、ヘア、ボディのカテゴリー別に、「イラストでわかりやすく」にこだわり、120の一生使えるエターナルなテクニックを簡潔に紹介しています。

「『いったい何をすればいいのか?』。情報があふれる今だからこそ、今一度、美容とは何か、正しい美容とは、を見直し、知ることが重要です。本来の美容は、とてもシンプルで分かりやすいものだからです。(中略) 数多くの化粧品を使い、特別な方法でなければ美しくはなれない。そんなことはありません。自分を取り巻くすべての美しさは、まず知ることから始まります」
(『美容の教科書』はじめにより全文はコチラ

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イベントの控え室で。出張の往復の新幹線の中で。深夜のファミレスで。たがいの「これでいいのか?」の応酬でできた一冊です。

美容はとめどもありません。やろうと思えばやれることは無限にある。だから、「やれない私はダメなんだ」と苦しくなるし、「やるのが面倒くさい」と遠ざけたくもなる。だからこそ、「やったらいいこと」を薦めるではなく、「やらなくていいことを」をはっきり明言する本にしたい、そうすれば本当の芯の部分がきちんと届くのではないか、といことを最初に話し合いました。「迷子になっている方にこれだけ知っていれば十分」と、個々人にとって美容の軸になりうる最低限のコツだけに絞る。互いに試行錯誤しながら、その取捨選択にかなりの時間を費やした本だと思います。

 

かくして一冊の教科書が出来上がりました。

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「親子で読んでいます」とコメントをいただくことも多く、実際に街や学校の図書館に置いていただくことを検討いただいている声も多く聞こえてきます。