「ゆるい職場」で若手を育てるには…?

若手は「ホワイト過ぎて辞める」のではない。常識が転換した、正解がない時代を生きる若者の苦悩_img0
写真:Shutterstock

いつの時代も、「若者は何を考えているかわからない」と言われるもの。リクルートワークス研究所で主任研究員をしている古屋星斗(しょうと)さんは、そんな若者のキャリアを研究するひとりです。

労働環境の急速な変化により生まれた、長時間労働がなく、心理的安全性も確保されているけれど、教育機会が乏しく成長時間を得られない……そんな現代の職場環境を、古屋さんは「ゆるい職場」と表現します。

今回はそんな「ゆるい職場」でいかにして若者を育成するべきか? について書かれた本『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学』を元に、今の若手が置かれている環境を捉え、若手育成のヒントを探ります。(聞き手=ヒオカ)
 

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古屋星斗(ふるや・しょうと)さん
リクルートワークス研究所 主任研究員。2011年一橋大学大学院社会学研究科修了。同年、経済産業省に入省。産業人材政策、投資ファンド創設、福島の復興・避難者の生活支援、政府成長戦略策定に携わる。17年より現職。労働供給制約をテーマとする2040年の未来予測や、次世代社会のキャリア形成を研究する。一般社団法人スクール・トゥ・ワーク代表理事。法政大学キャリアデザイン学部兼任教員。著書に『ゆるい職場――若者の不安の知られざる理由』(中央公論新社)。