日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、モテにまつわるモヤモヤエピソードです。
「なんだか私、モテなくなった？」
エピソードをお寄せくださったのは、おしゃれが大好きだというミエさん（44歳・会社員）。
私の生きがいは仕事とファッション。お給料の大半は洋服や化粧品に費やし、30代後半からはコートやバッグなどの「一生モノ」買いや、美容医療にもチャレンジしてきました。
シンプルで質の良いおしゃれ・ブラウン系のワントーンスタイルが好きで、白シャツやタイトなトップスにロングスカートやワイドパンツが定番。ヘアスタイルもダークブラウンのワンレンロングがトレードマークです。自分で言うのもなんですが「ミエさんはザ・良い女系ですよね！」とよく言われます。
そんな「良い女」キャラの癖にこんなことを言うのは恥ずかしいのですが……、実は最近深刻なモヤモヤを感じています。それは、「男性の視線を感じなくなったこと」。
仕事の打合せや会食、職場の飲み会、街を歩いているとき……。40歳くらいまでは当たり前に感じていた男性陣からの強い視線が、最近なくなったなと思うんです。もちろん商談は普通にしますが、女性としての私の存在はナチュラルにスルーされているというか、他に女性がいればそちらに視線が集まっているように感じます。ナンパされたり口説かれたりということもびっくりするほどなくなりました。
これまで、特別「モテ」を意識してきたつもりはありませんでしたが、男性から「素敵ですね」と声をかけてもらえたり連絡先を聞かれたりするのが頻繁にあったので、それを当然と思っていたみたいです。そういう機会がなくなってみると、なんだかアイデンティティを喪失したような気持ちに……。大袈裟みたいですが、結構真剣に落ち込んでいます。
40代の変化は予測不可能？
40代に入って、周囲の自分を見る目が変わったと感じているんですね。「他人から見た自分」が変化しているかもしれない……という戸惑いはとても理解できます。居心地が悪いというか、なんともモヤモヤしますよね。
一概には言えないと思いますが、世の30代～40代の方々を見ていると、30代の変化って割と穏やかというか「予想の範囲内」で進むもののように感じます。33歳と37歳と比較しても、パッと見た雰囲気がそんなに変わらないな～というような。最近はファッションもカ ジュアル化が進んでいますし、メイクもヘアもナチュラルな感じの人が多いので、余計年齢を感じさせないのでしょうか。
一方、40代の変化は予測不可能なところがあるような。単純にエイジングや体型の変化の問題だけではなく、醸し出すムードというか雰囲気が変わる人も多い印象です。仕事もプライベートも、他人軸・会社軸に振り回されて無我夢中だった30代と違って、よりその人自身の個性や意思が出てくる世代だからでしょうか。
ミエさんの「モテなくなった？」という感覚も、そんなところに原因があるのかもしれないですね。
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