日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、テレワークにまつわるモヤモヤエピソードです。

 


チャットが未読スルー「この人ちゃんと働いてる?!」


エピソードをお寄せくださったのは、不動産会社で営業の仕事をするミホさん(35歳・会社員)。


不動産会社で商業施設の企画・建設に関わる仕事をしていて、全国各地を出張で飛び回っています。

就職活動をしているときは、給料は高いが転勤も出張もある営業職で入社するか、内勤中心の事務職で入社するかとても悩みました。結局、「経済的に自立したいし、営業職で頑張ってみよう」と営業職として入社。営業の仕事は大変なことも多いですがコツをつかむと面白くて、頑張れば頑張るだけ評価してもらえるのでやりがいを感じています。事務職で入社した同期や後輩たちはマイペースに働いているようですが、変化の少ない毎日は私には退屈そうに見えて、「人には向き不向きがあるなぁ」と感じています。

そうやって納得して働いていたのですが、モヤモヤするようになったのはコロナ禍以降です。

コロナ禍当初は職種関係なく在宅勤務・テレワークをしていましたが、情勢が落ち着いてくると待遇が一変。営業職の私たちは営業目標をきちんと達成するために出勤や出張を再開。上司たちも案件の状況報告を聞きたい等あるので、ほぼ毎日出勤する雰囲気になりました。アポが遅くまでかかったときも、報告のためにオフィスに戻る必要があります。

一方、事務職の人たちは週の半分は在宅勤務を許されています。郵便物の発送や受け取りなど、不在がちな事務職の人の代わりに自分たちで対応することも増えました。チャットしてもすぐ反応してこない人も結構いて、「この人たち本当に働いてるの?」と疑心暗鬼になったり……。

上司に不満をぶつけても、女性陣(事務職)に強くものを言えないみたい。「そんなに目くじら立てるなよ~。女同士って怖いな」なんて言う男の先輩もいます。

 


コロナ禍が浮き彫りにした「職場の不公平」

 

多くの職場では、様々な立場の人が協力しながら働いていますよね。ミホさんのような営業職(いわゆる「総合職」かと思います)と、かつて一般職と呼ばれていた事務職。それ以外にも正社員・派遣職・契約社員・パート・アルバイトなど。職務や待遇が違う人たちが同じ職場で働くことは、ときにとても難しいものだと思います。

特にコロナ禍のような状況では、互いの立場の違いがより明らかになってしまい、お互いへの不平不満が強く出てしまうことも多いでしょう。

 
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