持って生まれた肌が色白ではない状態を指して「自分は地黒」とか「私はイエベ」とおっしゃる方に、ときどき会うことがあります。でも、ちょっと待って。「持って生まれた肌」の色っていつ知るんでしょう。せいぜい記憶に残るのは、子どもの頃や学生時代にスポーツや日差しの下で健康的に過ごしていた頃? 「持って生まれた肌」なんて、実は誰も見たことないんじゃないか……と最近気づきました。さらに、40年も生きた今。今の顔色が「生まれたて」と同じ、なんてこと果たしてあるんでしょうか。大人が「地黒」「イエベ」を自称するとき、その多くは大人になったがゆえの肌の「くすみ」の可能性も高いんじゃないか……。今見えている肌からくすみをマイナスして、自分でも知らない本来の色みに近づけることができたなら、似合うメイクって思ってたのと変わってきそうじゃないですか? 朝のスキンケアのあと、今週のお助けコスメを塗ると意外な発見があるかもしれません。(※ちなみに……厳密にはイエベ・ブルベは肌色のことを指すのではありません:パーソナルカラーとは、肌・髪・瞳の色など、自分が生まれ持った色素をもとにして、その色素と調和のとれる色(=自分に似合う色)のことを指します。2/13註を追加しました)


保湿ミルクを「これでいいじゃん」から「これがいいじゃん」へ変えた発見


キュレルといえば乾燥性敏感肌を考えたスキンケアがメインのブランド。家族全員子どもから大人までお世話になってます、という方もきっと少なくないはず。でも、肌をやさしさで守るだけでなく、実はカラーリップやトーンアップUVなど、さらにキレイに見せたいという気持ちにも応えるラインナップも充実しているんです。「色づくベースミルク」もそんなひとつ、既に発売されている人気の商品なのですが、このたび新色のピンクが登場。このピンクがめちゃくちゃよくて、私ここのところ毎朝使っています。日中の乾燥対策・保湿としてスキンケアの直後に塗り始めたのですが、そうこうするうちにふと気づいたんです。あれ? 私これ塗ると結構ブルベっぽいコスメ(先入観で避けていました)も似合うじゃないの、って。

サラサラの乳液状のテクスチャ。このくらいの量で全顔塗れてしまうほど延びがよいです。しっとりサラッと仕上がるので、朝のメイク前スキンケアがベタベタするのが苦手な方に、特におすすめ。
顔半分だけ「色づくベースミルク」を塗ってみました。ファンデーションのように肌のアラをカバーするという感じではなく、透け感があります。別人になったくらい顔色が変わるのに不自然じゃないんです。「あれ? 私って本当はこんな顔色だったのかしら」と感じるほどです。(家の中で正面順光の場所を探して撮ったので、光の左右差はあまりないはず・笑)

このピンクのベースミルクを塗った状態が素肌という意識で、メイクをスタートしたら……。ファンデの色選びも変わってくるし、アイシャドウやリップやチークのセレクトも変わってくるに違いない。というかですね、私、仮にもイガリさんの連載で、いつも最初にピンクでくすみを払うといいよと教えていただいていたのに、実感としてわかっていなかったんだな、と猛省。「もしかして私もニセ地黒? ニセイエベ?」と思った方がいらしゃいましたら、ぜひお試しになってみてください。


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