カリスマモデルとして絶大な支持を集め、一児の母としてのライフスタイルにも注目が集まるpecoさんが、幼少期を振り返り、ファッション、家族、子育てなどについて書き綴った初エッセイ『My Life』が反響を呼んでいます。発売前から注目を集め、4万3千部(2024年3月時点)を突破しました。

『My Life』(祥伝社)

私にとって同世代のスターといえば、まっさきに浮かぶのがpeco&ryuchellのおふたり。インパクトのあるキャラクターやポップな見た目だけではなく、自分らしく生きることや価値観が違う人との向き合い方など、考え方やマインド面で常に時代の先を行く、アイコン的な存在です。

ryuchellさんは、既存の枠組みから社会を見るのではなくて、まっさらなところから、透明な目で世界を見ることができる人。自分というものがしっかりあるのに、絶対に違う考えの人を否定しない。こういう人が増えたら、もっと世の中って優しくなるんだろうな、といつも思わされました。

 


世間で最も注目を集めた家族


昨年、ryuchellさんは27歳という若さでこの世を去りました。お会いしたこともないし、関わりもないけれど、ものすごくショックで、しばらく心が沈みました。ryuchellさんは先ほども触れたように、常に時代の半歩、いや、1歩も2歩も先をいって、社会の可能性を示してくれるような人でした。ryuchellさんに時代が追いつかなかったんだ、と思ったし、これからも私たちに新しい価値観を示し続けてくれたであろう存在を失ったことが、本当に残念で仕方がありません。

写真:Shutterstock

peco&ryuchellは、ある意味、世間で最も注目を集めた家族だったのかもしれません。2022年に夫婦という関係を解消し、「新しい家族」として子育てを共にしていくことを発表。それから、ryuchellさんへの苛烈なバッシングが始まりました。『My Life』では、発表に至った経緯や裏側についても書かれています。

ryuchellさんからの告白を受けて、pecoさん自身、ものすごく悩んだこと。でも、一番に思ったのは、ryuchellさんのことだったこと。最後は前に進もうと決意したこと。