現地時間2月24日に米・ロサンゼルスで開催されたSAGアワード授賞式で、人気映画『プラダを着た悪魔』のメンバーが再集結して話題になりました。

写真:ロイター/アフロ

テレビ部門・コメディシリーズの主演男優賞のプレゼンテーターとしてステージに現れたメリル・ストリープは、何かを探している様子。マイクを握ると「あら、私はふたつのものを忘れちゃったみたい」とコメント。おどけた表情で「メガネと封筒ね」というと、左から封筒を持ったエイミー・ブラント、右からメガネを手にしたアン・ハサウェイが次々登場! これに会場の観客たちは笑顔に。そう、この3人は2006年の大ヒット映画『プラダを着た悪魔』で共演したメンバーなのです。

 


メガネをかけたメリルが「昔からある質問です。キャラクターはどこで終わり、俳優はどこから始まりますか?」と話すと、エイミーは「メリルと(『プラダを着た悪魔』で彼女が演じた)ミランダ・プリーストリーは双子のようなものですよね?」と返答。どこからが演技でどこからが本人なのかわからない、という意味ですね。メリルが「私は似ていると思わないけれど」と反論すると、これに対してアンは「これは質問ではありません」とピシャリ。

実はこれ、『プラダを着た悪魔』の劇中で、メリル演じる鬼編集長ミランダが、アン演じるアシスタントのアンドレアに「あなたはスタイルもファッションセンスも持ち合わせてないわね」と言い、それに対してアンドレアが「どう感じるかはその人次第では」と反論しようとすると、「これは質問ではありません」と冷たく言い放つという、ミランダの容赦ない人柄を象徴したシーンのセリフのパロディ。

さらにエイミーは封筒を開けようとするメリルに、「ぜひ氷河のペースでゆっくり開けてね。あなたはそれが私をワクワクさせることを知っているものね」とコメント。これもミランダ編集長がアンドレアに対して、仕事が遅いことを「氷河のペース」と皮肉ったときのセリフ。

改めて考えると、ミランダってパワハラの権化みたいな上司でしたよね。あのときのメリルは本当に嫌な女に見えたけど、壇上では終始にこやかで、少しおっちょこちょいなメリルを見事に「演じて」いて、やはりすごい女優なんだなあと感じました。メガネと封筒のくだりも、あからさまではなくとっても自然だったんです。

今回のSAGアワードで最も話題になった、3人のプレゼンタースピーチの様子はこちら。

 

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