編集部員・立原由華里は、15年以上前に買った「ボッテガ・ヴェネタ」の名刺入れを愛用
「30代、ずっと行きたかった編集部に配属されるという仕事の大きな転機を迎え、さらなるワンステップを踏み出す自分の背中を押してくれるような名刺入れが欲しいと思い、購入したのがこの名刺入れです。
最初からブランドを決めていたわけではありませんでした。そのときに思っていたのは、“一目でブランドがわかってしまうようなものは避けたい”。一方で『どこの?』と聞かれて答えても恥ずかしくないもの(女性誌で仕事してると、持っている小物について、いろんな人から『どこの?』と聞かれること多いんです)、目立ちすぎたくないけれど、地味すぎず、人とあまりかぶらず、さりげなく個性的なもの、たくさん名刺が入るもの……。
そんなことを考えながら、いろんなブランドで名刺入れを見ていたなかで、いちばん惹かれたのがこれでした。
その当時の自分にとって、ボッテガ・ヴェネタは『自分にはまだちょっと早い』『本当の意味での、“大人”が使うブランド』というイメージでしたが、スタイリストさんやヘアメイクさんなどで、イントレチャートのバッグを使っている格好いい方が何人かいらっしゃって……、憧れもあったんですよね。仕事のできるかっこいい大人、いつかは自分もそうなれたらいいな、というような気持ちもあったのかもしれません。
黒やブラウンのイントレチャートの名刺入れも検討しましたが、ちょっとシンプルすぎたので、結局素材にひと技あるリザードタイプ(記憶が曖昧なので、素材が違っていたらすみません)を選びました。
イントレチャート風の型押し、メタリックブラウンの派手すぎず個性的な、表情のある色合い、バッグの中で手に触れただけで、『これが名刺入れだ』とわかる素材感(表面の革のデコボコ感やイントレチャート風の型押しで、すぐにわかります)、そしてパーティなどで大量に名刺交換しても大丈夫な収納力(マチを広げると1.5㎝くらいになります。たくさん入ってしまうので、入れすぎないように注意しています……)!
また、内側のメインの名刺入れのスペースの手前に薄手のポケットがあることと、裏側にも薄いポケットがある点も便利。その日いただいた名刺は裏のポケットに入れておくようにしているので、あとで確認もしやすいです。
10年以上使っていい感じに手になじみ、ヴィンテージ感すら漂ってますが、品質、とくにコバ処理がすばらしいからか、破けたり裂けたりほつれたり、ということが一度もなく今に至っています。
今回このアンケートに答えることで、そんなに長いこと使っていたのか! と改めて気づいてびっくりしました。ですが、『名刺入れを買い替えたい』という気持ちがわいてこないくらい馴染んでいるし、へたらない。
おそらくこのままずっと、定年まで使い続けるのでは……と思っています」
バナー画像/shutterstock
構成・文/高橋香奈子
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